2009年06月11日

セレブを斬る! - フランスの人気コメディエンヌ -

セレブ繋がりという趣旨か、フランス版”ヴォーグ”1月号(2009年)で取り上げられていたのが、フランスのコメディエンヌ、フローレンス・フォレスティ。サラ・ペイリンなりきりスケッチでオバマ大統領選出に貢献した?アメリカのコメディエンヌ、ティナ・フェイの向こうを張って、フランスはもちろんアメリカのセレブの皆さんを演じ、大人気です。

ネタにされているのは、大統領の別れた妻セシリア・サルコジに、カメラ写りを極度に気にするロワイヤル元社会党書記長、イザベル・アジャーニ(スコットランドの女王メアリの霊に取り付かれた状態で登場!)、セリーヌ・ディオン、マドンナ、パリス・ヒルトン、そして最近復活をアピールしているブリトニー・スピアーズ。
 


当然の事ながら、そっくりさん振りで笑いを取るはずもなく、話題の人々をデフォルメしてフォレスティ流に批評しているのですが、個人的にはアメリカのセレブのおちょくり方が興味深い。テレビ番組にセレブがやってきた、という設定で、司会者のフランス語の問いかけにどう反応するかが笑いのポイントになっています。投げやりに、でもフランス語でなんとか受け答えちゃうブリトニー(ベビーカーを押し片手に抱えた赤ん坊(の人形)を落っことして登場)、「自分で通訳しちゃうわねえん♡」と語尾上げ英語でしゃべったとたん、色気0パーセントの愛想なし通訳に切り替わるパリス。次第に通訳のペルソナが暴走、勝手に本音のしゃべりだしてしまい、笑いを誘います。そして英語ととっても怪しげなフランス語のチャンポンで、往生際の悪い会話をするマドンナ。他の国のみなさまと同様アメリカのポップカルチャーを楽しんでいるけれども心酔しきっている訳ではない、そんなフランス人の本音もちらと見えて興味深いです。

イギリス人になりきることでミシガン州出身のイタリア系アメリカ人からクラスアップ?を計ったマドンナは、特にからかいがいがあるよう。まだまだ現役セクシーアイコンよ、と特権意識むき出しの振る舞いはもちろん、インタビュー中にメイク休憩を取ったり、ピントのはずれたコメントをあやしいフランス語でぶっちゃうなど、笑いのポイントを随所に盛り込んでいて個人的にも爆笑しちゃいました。

パリ・マッチ誌の表紙を愛娘とツーショットで飾ったママで、バッグと靴に目がなくて、おしゃれ大好き。かといってブランド信奉者ではなく、お気に入りの29ユーロのH&Mのドレスで堂々公の場に登場してしまうフォレスティ。彼女の次のターゲットになるアメリカ人は誰なのか、興味しんしんです。

□上の youtube の画面はフォレスティによるパリス・ヒルトン
フォレスティによるマドンナ
フォレスティによるセゴレーヌ・ロワイヤル
フォレスティによるイザベル・アジャーニ
フォレスティによるブリトニー・スピアーズ





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posted by cyberbloom at 19:24 | パリ ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ファッション+モード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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