2009年05月14日

「ノルウェイの森」の映画化、主演は松山ケンイチ

まずはニュースから。

映画「ノルウェイの森」、松山ケンイチが主人公の大学生役
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)■村上春樹さんのベストセラー小説を原作に、来年の公開を目指して製作が進められている映画「ノルウェイの森」の主要キャストが決まり、トラン・アン・ユン監督から発表された。主人公の大学生、ワタナベ役は松山ケンイチさん、その友人の恋人、直子役は菊地凛子(りんこ)さん、ワタナベの恋人の緑役は水原希子(きこ)さんが演じる。
■ベトナム出身でフランス国籍のトラン監督は、面接やオーディションなどで100人以上の俳優らに会い、3人が選ばれた。「松山さんには会った瞬間に純粋さを感じた。菊地さんはビデオオーディションの映像を見て、直子になれると直感した。新人の水原さんは今まで見たことのない新鮮な女優としてお披露目できるでしょう」と話す。
■昭和62年に出版された小説「ノルウェイの森」は、4月までの国内総発行部数が920万部を突破、世界36言語に翻訳されている。原作の熱烈なファンというトラン監督が映画化を申し入れ、原作者の村上さんが承諾した。
■撮影は6月から8月末まで日本で行い、来年3月までにフランスと日本で編集作業を終え、来年秋の公開を予定している。
(5月14日、産経新聞)

去年の7月に「ノルウェイの森」の映画化のニュースを紹介したが、配役が決まり、本格的に動き出したようだ。6月6日から公開されるトラン・アン・ユン監督の「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」には木村拓哉が出演しているが、それに松山ケンイチが続くことになる。監督自身のルーツであるアジアへのアプローチの中で日本人の俳優が注目されている。

「ノルウェイの森」は、37歳になった主人公が、飛行機の中でビートルズの「ノルウェイの森」のオーケストラ版を耳にしたことをきっかけに、18年前に自殺した親友の恋人との思い出を回想する青春小説。ちょうど私が大学生のころ、爆発的にヒットして、「恋愛ブーム」などという訳のわからないブームまで巻き起こした。「みんなで恋愛をしよう」(笑)がキャッチフレーズだったような。

norwegian01.jpgところで映画化する監督、トラン・アン・ユンはベトナムで生まれ、その後フランスに亡命したベトナム系フランス人。フランスは1887年から1954年までインドシナ半島東部(ベトナム、ラオス、カンボジア)を支配下においていたので、ベトナムとの結びつきが強く、今もベトナム系の人々が多く住んでいる。トラン・アン・ユン監督は、カンヌ国際映画祭カメラドール賞を受賞した「青いパパイヤの香り」(92)や「シクロ」(95)や「夏至」(00)などで知られるが、パリで「ノルウェイの森」フランス語版(写真)を読み、日本人俳優による映画化を思い立ったという。

そして04年に村上春樹氏との面会が実現。村上氏は「自分にとっても特別な作品であり、映像化は無条件でOKというわけにはいかない。でもトラン監督の作品は好きで、とにかく会ってみようと思った」とコメントしている。監督自身は本作の魅力について「力強く繊細で、激しさと優雅さが混沌としていて、官能的かつ詩情にあふれている。映画化するための幅広い題材を内包しており、映画化したいと直感したことが、原作の素晴らしさと豊かさの正当な評価につながるだろうと信じています」とコメントを寄せている。

青いパパイヤの香り ニューマスター版 [DVD]夏至 特別版 [DVD]シクロ [DVD]

FRENCH BLOOM NET では exquiseさんが作品をいくつか紹介してくれている。

音楽で見る映画「夏至」
音楽で見る映画「番外編」(「シクロ」に触れています)

個人的には「夏至」がいちばん好きである。インテリアの色使いといい、葉っぱの鮮やかな緑といい、白い蚊帳といい、ベトナムの人って、あんなシュールな日常を送っているのかと思えるほど。タニシを食べたり、マンゴーを食べたり。現代的な生活(ベトナムは現在高度成長期!)と両立しているのが信じられない。この手の映画を見たことのない人はぜひ見て欲しい。映画観が変わるかもしれない。パリの13区の、ベトナム系ギャルが集うフルーツ・パーラーが懐かしくなる。

最初にも書いたが、来月の6月6日からは「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」が公開される。トラン・アン・ユン監督の作品で、木村拓哉が、韓国の大スター、イ・ビョンホンとハリウッドスターのジョシュ・ハートネットと共演を果たす。イ・ビョンホンは、テレビドラマ「美しき日々」やキムタクと共演した映画「HERO」でもおなじみで日本のファンも多い。監督は「拓哉は役柄に心身共にコミットしてくれ、素晴らしかった。観客の皆様に、彼の演じる役柄と演技を楽しんでもらえるとうれしい。彼は大変ハンサムであるが、この映画では彼の新たなる美しさを表現している。間違いなく、いまだかつてない拓哉を観ることができるよ」とコメント。

ちょっと長めの予告編(↓)を見ると、かなりサイコな作品のようだ。シタオという男を演じるキムタクも後半に出てくる。音楽は RADIOHEAD が担当しているようだが、予告編のシーンではマッシブ・アタックの曲が使われ、はまり過ぎている。

□I Come With The Rain -Trailer(youtube)





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posted by cyberbloom at 23:39 | パリ ☔ | Comment(0) | TrackBack(1) | 時事+トレンド特集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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嬉しいような、怖いような、、、
Excerpt: 観てみたいような、観なくないような、、、、 なんとも複雑な気持ちになりました。 若かりし日、何度も繰り返し読んだ 「ノルウェーの森」(村上春樹) が映画化される事になり、配役も決まり、いよいよ撮影..
Weblog: comme chez vous.....
Tracked: 2009-05-16 17:07