2009年05月12日

第62回カンヌ映画祭開幕!

cannes09affiche2.jpg第62回カンヌ映画祭が5月13日に開幕します。プレスに向けてその内容が発表されました。今年も魅力的な審査員や出品作の名前が次々登場しています。ポスターもヒッチコック風で素敵ですね。


まず、今回の長編映画部門の審査委員長は、フランス女優のイザベル・ユペール(写真中)です。これまで数々の女優賞に輝いた彼女は今やフランスを代表する女優の一人ですが、大女優の地位に甘んずることなく、さまざまな役に意欲的に取り組むチャレンジ精神にあふれた人です。そのような彼女がどんな映画を選ぶのか、今から興味津々。


彼女を筆頭に、昨年監督賞を受賞したトルコのヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督、一昨年に「シークレット・サンシャイン」がノミネートされたイ・チャンドン監督、94年にヴェネチア映画祭で銀獅子賞を受賞のほか、これまでカンヌでも作品が多くノミネートされたアメリカのジェームズ・グレイ監督、作家で映画の脚本も多く手がけているイギリスのハニフ・クレイシ、そして台湾のスー・チー、イタリアのアーシア・アルジェント(写真下)、そしてアメリカのロビン・ライト・ペンという3女優が名を連ねています。

Huppert.jpgスー・チーは多くの台湾映画に出演しているほか、リュック・ベッソン製作の「トランスポーター」にも出演。アーシア・アルジェントは映画監督ダリオ・アルジェントの娘で、自らも作品を監督することもありますし、女優としても個性的(彼女を画像検索していただくと、その大胆さがおわかりになるとお思います)。ロビン・ライト・ペンは「フォレスト・ガンプ」の想い人、といったら分かる方もおられるでしょうか、昨年の審査委員長ショーン・ペンの奥さんでもあります。何だか今回の審査員は女優パワーが強力そうですね〜。


短編映画部門では、イギリスのジョン・ブアマン監督を審査委員長に迎え、フランスのベルトラン・ボネロ監督や、中国の女優チャン・ツィイーなどが審査員になっています。


asia-argento.jpgさて、審査員に個性的な名前が並んだのに比例するかのように、コンペティション部門に選ばれたのも錚々たる面々です。カンヌ常連のなかでもオリジナリティ豊かな作品を作る映画人たちがずらりと集まりました。ペドロ・アルモドバル、ジャック・オディアール、ミヒャエル・ハネケ、アン・リー、ケン・ローチ、ギャスパー・ノエ、パク・チャヌク、クエンティン・タランティーノ、ジョニー・トー、ツァイ・ミンリャン、ラース・フォン・トリアー・・・、こっちが圧倒されそうな豪華メンバーだし、中身も濃そう。常連とはいえ、アルモドバル、ハネケ、チャヌク、タランティーノ、ノエ、フォン・トリアーあたりの名前に問題作やぶっとんだ衝撃作が飛び出してきそうな不穏な感じがするのもいい(笑)。そのほかジェーン・カンピオンやイザベル・コイシェ(菊池凛子主演で東京が舞台だそう)といった女性の監督や、フランスの大御所アラン・レネの作品も選ばれています。


日本作品では、「ある視点」部門に是枝裕和監督の「空気人形」が出品されます。今回もコンペ作がないのが少々寂しいですが。


個人的には、最近なぜか我が家でブームになっているペドロ・アルモドバルの新作(ペネロペ・クルス主演の恋愛映画)が登場するのが嬉しいです。また前作「デス・プルーフ in グラインドハウス」が痛快だったクエンティン・タランティーノ(何とブラッド・ピット主演の戦争映画だとか)や、女性の心の動きを独特の繊細さで描くジェーン・カンピオン(久々の長編作品!)に期待しています。注目作品の内容は次回お伝えしたいと思います。



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posted by cyberbloom at 19:09 | パリ ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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