2009年03月22日

週刊フランス情報 16 - 22 MARS

Manifestations : mobilisation record
■Les syndicats ont remporté jeudi leur pari. S'il y avait moins de grévistes dans la Fonction publique, le mouvement a pris de l'ampleur par rapport au 29 janvier et la crise a poussé dans la rue des salariés du privé.

Manifestations : 215 manifestations partout en France
■Le mouvement a pris de l'ampleur par rapport au 29 janvier. A Marseille, Lyon, Lille ou Toulouse, les manifestants étaient souvent plus nombreux ce jeudi.

100万人以上が大統領に抗議、一部暴徒化も 仏ゼネスト
■仏パリ(Paris)で行われたストライキで、火を燃やして抗議する人びと。19日行われたフランスの全国一斉ストでは、警察発表で120万人、労働総同盟(CGT)発表では300万人が200以上の都市でデモに参加し、賃金引き上げやより幅広い雇用保護をニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領に要求した。デモの大半は穏やかに終わったが、一部都市で放火や投石をした若者らに警察が催涙ガスを使用。パリ(Paris)では約300人が身柄を一時拘束され、うち49人が送検された。世論調査によると、仏国民の約80%が今回のゼネストを支持している。

フランス全土でスト突入、サルコジ大統領の景気対策に労働者の不満爆発
■フランスの各労働組合は19日、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領の経済政策に抗議し、全国規模でのゼネストに突入した。2010年まで続くとみられる景気後退にフランスや欧州各国が苦慮するなか、相次ぐ失業や工場閉鎖に労働者らは怒りを募らせている。フランスでは1月にも、大規模なストがあったばかりだ。
■労働組合および左派政党は、賃金引き上げやより幅広い雇用セーフティネットを求め、フランス全土200か所でデモを計画しており、100万人以上の参加を見込んでいる。フランスでは失業者数が200万人を越えるという状況のなか、経済危機への緩和対策として、各労組は最低賃金の引き上げ、富裕層への課税強化、公共部門の雇用縮小計画の廃止などを、サルコジ大統領に要求している。
(3月19日、AFP)

<今日は何の日>1804年:ナポレオン法典が公布される
■1804年3月21日、ナポレオン法典が公布された。ナポレオン法典とは、「フランス革命の申し子」ナポレオンによって編纂された初の本格的な民法典。1804年に「フランス人の民法典」として公布され、後に改称された。私的所有権の絶対、契約の自由、個人意思の自由、家族の尊重などの原則を盛り込み、近代市民社会の法の規範となった。ナポレオンは「後世私が評価されるとしたら、多くの戦勝によってではなく、この法典によるだろう」と語った。ハンムラビ法典、ローマ法大全と並んで「世界三大法典」に数えられる。後に日本が旧民法を編纂する際にも参考とされた。
(3月21日、サーチナ)
★ナポレオンのもうひとつの大きな遺産に近代戦争の確立がある。それ以前の戦争を担っていたのは主として傭兵だった。彼らは勇敢で、個性的だが、それゆえに扱いにくい存在だった。それこそ日本の戦国武将を思い出してみるとわかりやすい。敵からの取引に気軽に応じ、簡単に寝返るし、国家に忠誠を誓うよりも、あるときは名誉を、あるときは自分の命や個人的な利害を優先した。しかし、新しい戦争が求めていたのは勇敢で個性的な戦士ではなく、上官の命令に従順に従い、命令を遂行する集団的な能力だった。ナポレオンは徴兵制を敷き、フランス全土から兵士を集めた。国民皆兵の始まりだ。当然、彼らは普通の人々だった。みんなが勇敢なわけではない。しかし、近代戦争においては臆病な人間の方が扱いやすい。臆病な人間ほど命令に対して忠実だからだ。
★ナポレオンは自軍を敵軍に可能な限り接近させる戦法を取った。前線の兵士たちは敵軍と自軍の板ばさみになる。背後には自軍の兵士が「引き返したら殺すぞ」と銃を構えている。彼らが怖いのは敵よりも上官なのだ。彼らは敵に死に物狂いで突撃するしかない。彼らに臆病さを克服させる必要はない。戦うことを、殺すことを余儀なくさせればよい。つまり、「殺されたくなければ殺せ」、だ。
★多くの人は「誰かを殺したくないし、自分も殺されたくない」と思っているわけだが、近代戦争は、その素朴で本能的な欲求を踏みにじり、「殺されたくなければ殺せ」という状況に追い込むのである。この時点で戦争は質(=個性)から量に変化した。そういう普通の人々のがむしゃらな力を、均質な量として前線に投入する。ゆえに以後戦死者が爆発的に増えることになる。
★ナポレオンは教育を通して言語の統一を推し進めた。これも近代化の重要な側面だが、戦争とも無関係ではない。例えば、ブルターニュ地方の住民にとって革命は「恐怖政治」以外の何物でもなかった。大革命時代、パリの独裁に反抗して蜂起したブルターニュの農民たちを「共和国」の軍隊は情容赦なく殺戮した。そして彼らのブルトン語を奪い、フランス語を押し付けた。日常の言葉(ブルトン語)と学校の言葉(フランス語)が分裂してしまったのである。そういうことがフランス全土で多かれ少なかれ起こったのである。これは日本でもそうだったが、同じ言葉を話し、同じ国民への帰属意識がなければ戦争なんかできない。何よりも軍隊内での意思疎通ができないし、敵という概念も理解できないからだ。この均質な国民への人工的な統合が、「自由と平等」のひとつの側面なのだ。

仏産チーズへの300%関税、オバマ政権の対応に注目
■ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前米大統領が退任間際に課した、仏ロックフォール(Roquefort)地方特産の羊のブルーチーズ(青カビチーズ)への300%の輸入関税について、民主党のジェームズ・オバスター(James Oberstar)下院議員は9日、税率の軽減あるいは撤廃を求めてバラク・オバマ(Barack Obama)現大統領に送った書簡の回答はまだ届いていないことを明らかにした。
■オバスター議員は前月2日、オバマ大統領に「世界における米国の倫理的権威を再構築するため」の運動の一環として、「この悪意のこもった非生産的な懲罰的関税」に対する措置を求める書簡を送っていた。ブッシュ前大統領は退任間際になって、欧州では使用が禁止されている成長ホルモンが投与されることが多い米国産牛肉の輸入をフランスが禁止したことへの対抗措置として、チーズ生産者に大打撃を与える関税を決定した。ホワイトハウス(White House)の当局者は、オバスター議員の書簡に対する回答は現在作成中だとしたが、内容や送付時期については明らかにしなかった。
■年間生産量1万8500トンのロックフォールの羊のブルーチーズのうち米国に輸出されるのはわずか2%。しかし世界的な経済状況の悪化に伴いブッシュ政権が関税を大幅に引き上げたことにより、フランスとの貿易戦争の影がちらつき始めた。ロックフォール村のチーズ生産者たちは今年1月、オバマ大統領に就任祝いとして、特別に密閉されたにおいのきつい同地方特産の羊のブルーチーズ1ケースを送った。
(3月11日、AFP)
★EUは、EU内での成長ホルモンの使用を全面禁止するとともに、成長ホルモンを使用した牛肉の輸入を禁止している。これに対してアメリカなどがWTOに提訴。そのときは、WTOが「EUの措置はリスク評価に基づくものではない」とし、EUが敗訴した(98年1月)。しかし、EUは、99年7月から、アメリカ等による報復措置(81品目1億1680万ドルの報復関税)を受けながらも、いまだに成長ホルモンを使用した牛肉は内外とも絶対に認めないという姿勢を堅持している。一方で、WTOは「国民の健康・衛生を守る上で独自の基準を設定する権利が各国にある」ことを認める見解を示している。 そして、EUは「独自の基準に基づいた安全な食品を国民に供給する」という理念を守り、基準に反した食品の輸入を禁止している。
★話は変わるが、子供が4月から小学校に上がる。小学校では給食に必ず牛乳が1本ついてくる。米飯給食の日でもだ。牛乳を飲むことが未だに義務になっているようだ。「牛乳は嗜好品にすぎない」という認識が高まりつつあるというのに(つまり飲みたい人が飲めばいい)。完全食品と言われるが、それは子牛にとっての話である。日本人の多くは乳糖不耐症で、牛乳を飲むと消化器系のストレスになる。カルシウムも別の食品から摂取できるし、そもそも明治以前、日本では牛乳なんて誰も飲んでいなかった。「牛乳には危険がいっぱい?」(原題 Don’t drink your milk)というベストセラー本もあるくらいだ。この本は牛乳を全面的に否定しているわけではなく、牛乳には悪い面もあり、言われているほど必要ではないということをリーズナブルに解説している。とりわけ、牛乳の中のホルモンには発ガン作用があり、アメリカ政府は妊婦や子供には牛乳を飲まないように指導している。
★アメリカでは上記のニュースのように牛に成長ホルモンを注射している。スターバックスなんかも、企業イメージのために成長ホルモン牛からの乳製品の使用をやめているくらいだ。日本では成長ホルモンの投与は禁止されているが、人工授精でホルモンが高い状態で妊娠させて乳を搾る。それゆえ、牛乳のホルモンが高濃度で、日本の市販牛乳の6分の5くらいはそういう牛乳なのだ(自然状態で受精させている牛の牛乳は少なく、それなりに高い)。だから牛乳なんてほどほどに飲めばいいもので(私自身、カフェオレも飲むし、チーズも好きだが)、毎日子供に強制的に飲ませるような代物ではないのだ。
★ところで、私が小学生のころ、「残さず食べる」というのが学校給食のテーゼだったが、今もそんなに変わらないようだ。私にとって給食は楽しみな時間だったが、それが拷問でしかなかった友だち少なからずいた。それこそ、むりやり牛乳を飲まされて吐いていた。しかし、食品汚染が進んでいる現状で、「残さず食べる」ことが食育のテーマになりえるのだろうか。去年、学校給食にまで汚染米が入り込んでいたことが明らかになり、ついでに調べたら残留農薬の値が高い中国産野菜が使われているケースも全国で発覚した。
★こういう現実を前にすると、「選択して食べる」というのが、現時点で最もリーズナブルな食に対する態度なのではないのか。フランスでは「味覚の授業」があるらしいが、今の時代は「毒を見分ける」こと、あるいは「安全を真に受けない」ことが、必須のサバイバル能力になりつつある。残すことがいいと言っているわけではない(確かに「毒を食らわば皿まで」という諺があるが)。「残さず食べれない」食環境が生み出されていることが問題なのだ。アレルギーの子供には多少配慮してくれるようだが、一方で、オーガニックとか無添加とか地産地消という話が学校給食にはあまり出てこない。もちろんコストの問題もあるのだろうが、給食を教育の一環だというのなら、そういうテーマで給食を出す日があってもいいのでは。




★commented by cyberbloom

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posted by cyberbloom at 21:44 | パリ 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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