2009年02月01日

週刊フランス情報 25 JANVIER - 1 FEVRIER 前編

美術館「えき」KYOTOで「ドアノー回顧展」
Doisneau (Icons)■60年以上にわたるキャリアを通じて、パリを舞台に多くの傑作を生み出したロベール・ドアノーは本国フランスでは国民的写真家として称賛される存在。本展は、写真家ドアノーを生み出した街であるパリに焦点をあて、厳選されたモノクロ作品約200点を展示。その業績を紹介する日本で初の大回顧展。
□美術館「えき」KYOTO 2009年1月31日〜2月22日
★ロベール・ドワノー(Robert Doisneau 1912-1994)といえば、パリの街角の風景や人々を活写した名作を生み出した写真家。2年前にパリ市役所で回顧展が行われていたが、パリ市役所は彼の最も有名な作品で、パリのオシャレ写真の代名詞みたいになっている「 市役所前のキス」(写真)の舞台でもあった。もちろん、ドワノーの被写体はそれだけではなく、50年代パリの庶民的なビストロや労働者たちの姿、左岸のカフェに佇むボーヴォワールやデュラス、パリコレ舞台裏のココ・シャネルやラクロワ、ジャン=ポール・ゴルチエのポートレートまでと幅広い。

【動画ニュース“ポニョ”フランスでプレミア上映会
■宮崎駿監督の人気が高いフランスで先月31日、一般公開を前に、最新作「崖の上のポニョ」のプレミア上映会が開かれた。プレミア上映の舞台に選ばれたのは、フランスで最も歴史があり、ヨーロッパ中から漫画ファンが集まる「アングレム国際漫画フェスティバル」。日本の漫画を集めた「マンガビルディング」の会場には、招待客ら約300人が詰めかけた。宮崎監督の「崖の上のポニョ」は去年、日本で1200万人以上の観客を動員する大ヒットとなり、フランスでも一日も早い公開を望む声が高まっている。観客は「話は崇高なのに、色遣いがかわいらしい。それにセリフがシンプルです。すごく気に入りました」「デッサンがよくできていました。何と言っても手描きだし!面白いアイデアがいっぱい詰まっていたよ」と話した。フランスでの一般公開は4月8日で、配給元は150万人の動員を見込んでいるという。
(2月1日、NNN)

『ジョジョの奇妙な冒険』のオリジナル作品がルーヴル美術館に展示
The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day■人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』で知られる漫画家・荒木飛呂彦のオリジナル作品が、フランス・パリのルーヴル美術館で展示されている。1月22日(木)から始まった世界の著名な漫画家の作品を展示する企画展『小さなデッサン展―漫画の世界でルーヴルを』の一環として、日本からは荒木だけが唯一参加している。 
■ルーヴル美術館は、2005年よりフランスの出版社・Futuropolis社と漫画のアルバムコレクションを作る共同プロジェクトを始動。同プロジェクトは、漫画家にルーヴル美術館展示の作品やコレクション、展示室などを選んでもらい、それをモチーフに新たな作品を自由に制作してもらうというもの。 プレスリリースによると、荒木は『ジョジョ』第4部に登場する人気キャラクター・岸辺露伴をモチーフとした作品を展示。『モナ・リザ』、『ミロのヴィーナス』などルーヴル美術館展示の世界的な名作と肩を並べた格好だ。企画展はほかに、フランスの漫画家・ニコラ・ドゥ・クレシーなどの作品を展示し、4月13日(月)まで開催される。
(1月26日、オリコン)
Le Louvre invite la bande dessinée

オーガニック市場、経済危機で鈍化も成長続く
■景気後退(リセッション)の影響で消費者は倹約傾向にあり、オーガニック食品の売り上げも鈍化したが、これまでのところ、売り上げ減少とまでは至っていないようだ。合成肥料や農薬を使用しないで育てられたオーガニック食品は、健康的で味が良いほか、従来型の農業よりも環境へのダメージが少ないとして人気となっている。市場調査会社ユーロモニター・インターナショナルによると、オーガニック食品と飲料の世界市場は、2007年には227億5000万ドル(約2兆円)と、5年間で2倍以上の成長市場となった。そのうち、米国が約45%を占めている。
■だが経済危機で、米国、英国、フランスのほか、オーガニック食品の最も重要な市場であるドイツでのオーガニック食品の売り上げは鈍化している。市場調査会社ニールセンの業界調査部門ディレクター、トム・ピロバーノ氏によると、20─30%だった標準的な米国でのオーガニック食品の売り上げ伸び率は、中・高所得世帯が一時解雇や投資資産の下落などの影響を受けたことで、2008年後半に減速した。オーガニック食品の12月の売り上げ高は前年比で5.6%増。1年前には25.6%増だった。たとえ売り上げが減速しているとしても、オーガニック食品を購入した大半の人々にはコミットされると指摘。「オーガニック食品市場がすぐに大きく落ち込むとは思わない」と語った。
(1月30日、ロイター)

【動画】<09年春夏パリ・オートクチュールコレクション>カール、「シャネル」新作を語る
■フランス・パリ市内で27日、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が手掛ける「シャネル(CHANEL)」が09年春夏オートクチュールコレクションを発表した。会場の壁を埋め尽くすのは、純白の紙の花。「ファッションは行き着く所まできた」と語るカールが今シーズン選んだのは、魔法のようにフレッシュでピュアな白い世界。ドレスやスーツには、フェザーやクリスタル刺繍、レース飾りがふんだんに施されている。ショートジャケットは、グラフィカルなシルエットを描く。イブニングドレスも含め、全てのアイテムは2ピース。巨匠自らの手で新たなオートクチュールの1ページを開いてみせた。
(1月30日、AFP)

【動画】<09年春夏パリ・オートクチュールコレクション>ガリアーノ、「クリスチャン ディオール」新作を語る
■フランス・パリ市内で26日、ジョン・ガリアーノ(John Galliano)が手掛ける「クリスチャンディオール(Christian Dior)」が09年春夏オートクチュールコレクションを発表した。フェルメールやヴァン・ダイクをはじめとしたオランダやフランドル派の画家のカラーパレットからインスパイアされたドレスがランウェイに咲き誇る。フラワープリントのボリュームのあるドレスは、袖や襟に繊細な刺繍が施こされている。花冠に見立てたフリルドレスやハンドペインティングのドレス、丸く膨らんだ袖や彫刻品のような靴など、ダイナミックなシルエットとディテールの細やかさで魅了した。コレクションに際し、ガリアーノが新作について語った。
(1月30日、AFP)




★commented by cyberbloom

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posted by cyberbloom at 22:33 | パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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