2009年01月19日

週刊フランス情報 12 - 18 JANVIER 後編 フランスの美術館が無料に!?

Musées : pour les jeunes, c'est gratuit !
■Nicolas Sarkozy a annoncé mardi qu'à compter du 4 avril l'accès aux musées et aux monuments nationaux sera gratuit pour les moins de 25 ans et les professeurs. Une mesure qui séduit déjà.
★若い人は美術館の入場がタダになる。サルコジ大統領は4月4日から25歳以下の美術館と国立の記念建造物の入場を無料にすると発表した。大統領は「美術館の無料化は美術館を殺すことはにはならない。反対に、若いうちに美術館に行く習慣ができることで、大人になっても行くことになるだろう」と主張。太っ腹。日本の入場料は高いよね。
★去年の10月にキャベ男さんが、10月の最初の土曜の夜、一夜限りで開催される「Nuit Blanche」を紹介してくれたが、その夜は、「全ての人に芸術を」という主旨の下、街のあちらこちらにコンテンポラリー・アートのインスタレーションが出現する。不況になるとお金のかからない楽しみが求められるわけだが、やはりインフラの基盤と文化的な蓄積がものを言う。

不況だから? 文化部門盛況
■フランスでもご多分に漏れず不況風が吹いているが、文化部門だけは盛況だ。ルモンド紙の発表によると、ルーブル美術館の2008年の入場者数は前年比20万人増の約850万人。ポンピドーセンターも00年の改装以来、最高の約275万人で前年比6・3%の増加だ。全国約1200の公立美術館も軒並み前年比2~3%増で、08年の総入場者数は07年の5200万人を軽く抜きそうだ。
■確かに名作、傑作の鑑賞はお金がかからない割には豊かな気分になれる。昨年10月中旬に始まったシャンゼリゼ大通りの展示場、グラン・パレの「ピカソとその仲間たち」の開始当時の行列平均時間は1時間半、1日の平均入場者は約5200人だった。12月中旬に閉幕したが、最後まで寒さの中、じっと我慢の子の行列の長さは変わらなかった。
■ベルサイユ宮殿で昨秋始まったアメリカの人気作家、ジェフ・クーンスの彫刻展も大人気だ。年末に終了の予定が1月までずれ込んでいる。「太陽王」と呼ばれ、ルイ王朝の絶頂時のルイ14世の居城に展示された作品は12メートルを超える作品も含めて16点。絢爛(けんらん)たる王や王妃の居室はもとより、第一次大戦後にドイツとのベルサイユ条約が調印された豪勢な「鏡の間」などを超モダンな作品が占拠するという対照の妙が人気の秘密だ。ルイ14世の子孫が、「一族の名誉とフランス文化を棄損した」と撤去を訴えるなど話題にも事欠かない。
■仏国立映画連盟が1月7日に発表したところによると、昨年の映画館の入場者数も前年比6・7%増の1億8880万人。しかも、通常は入場者数の上位を占める米映画を抜いて仏映画が軒並み好調だったという。私も昨年、大ヒットした「ようこそ、シティの国へ」を観賞したが、仏映画を見たのは久しぶりだった。仏北部なまりとフランス的人情話がテーマで、仏映画にありがちな変に気取ったところがない作品で、大笑いさせてもらった。米国では1929年の大不況時に映画館が満員になったそうだが、同じ現象か。喜劇でも悲劇でもアクション、アニメでも内容はどうあれ、世知辛い現実を一時でも忘れ、別の世界に浸ることができれば御の字というところか。
■オペラは映画の入場料の10倍以上する。それでも地方のオペラ劇場を含め、どこも満員という。昨年暮れにバスチーユ・オペラ座でワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」を鑑賞したが、確かに5時間以上の上演にもかかわらず切符は完売だった。ここも通常と異なり、観光客より地元フランス人の方が多く、しかも女性たちがそろって、おしゃれをしていた。彼女たちの放つ馥郁(ふくいく)たる香水の香りが場内に漂い、なんとも贅沢(ぜいたく)な気分にさせられた。
■今年は大寒気の到来で積雪による被害が出ているせいもあるが、通常は冬になればスキー場に出かける人たちも、今冬は展覧会や映画館などスキーより経済的な娯楽を楽しんでいるのかもしれない。
(1月14日、産経新聞)

法相、出産5日後に勤務再開 「早すぎ」と議論
■フランスのダチ法相(43)が出産から5日後に勤務を再開し、仏国内で「早すぎるのでは」と議論を呼んでいる。法相は今月2日にパリの病院で女児を初出産し、7日に病院からエリゼ宮での閣議に直行。記者団の問いに「大丈夫、元気よ。ありがとう」と答えた。スピード復帰の理由は明らかにしていないが、多産で産後すぐに働いた母親の姿が記憶にあるといわれる。
■フランスでは妊娠・出産に16週間の休暇が保証され、通常は産後に10週間休む。法相のような管理職は対象外だが、女性権利団体は「雇用側は今回の例で女性労働者の出産休暇に圧力をかけてくる」と反発。産婦人科医も「産後数週間は休養すべきだ」としている。世論調査によると、法相の勤務再開について、女性の60%、男性の51%が批判。賛成は全体の33%にとどまっている。ダチ氏は父がモロッコ、母がアルジェリア出身の移民2世で、12子の2番目。苦学の末に検事代理となり、サルコジ大統領に移民系初の閣僚に抜てきされた。今回は未婚での出産で、「私の私生活は複雑」と父親を公表していない。
(1月13日、毎日新聞)

「冬の間は家を追い出されない国。の巻」
フランス ジュネスの反乱―主張し行動する若者たち■新年そうそう、『フランス ジュネスの反乱 主張し行動する若者たち』(大月書店)の著者である山本三春さんと対談した。日本のプレカリアート的状況と、フランスの「プレカリテ(不安定性)」を巡る若者たちの闘い。その中で、なぜフランスの若者たちは「連帯」できるのに、日本では「連帯」自体が難しいのか、などを話し、とても貴重な対談となった。(全文はタイトルをクリック)
(1月14日、「雨宮処凛がゆく」)

「派遣村」、新しいリーダーと運動の形で成功、相乗りの旧人類
■年の瀬の都心に突如現れた新しき村。合言葉は「日比谷で年末年始を生き抜く」。注目度抜群、カンパも集まった成功に、政界や労組など旧人類も相乗りした。(全文はタイトルをクリック)
(1月15日、AERA)




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posted by cyberbloom at 21:42 | パリ ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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