2008年12月28日

週刊フランス情報 22 - 28 DECEMBRE

サルコジ仏大統領が空爆中止を要求
■欧州連合(EU)議長国フランスのサルコジ大統領は27日、声明を発表し、パレスチナ自治区ガザ地区への空爆とイスラエル領へのロケット弾攻撃を即刻中止するように要求した。大統領はフランスとしても同様の要請を行ったほか、EUのソラナ共通外交・安全保障上級代表も、流血の「即刻中止」を求めた。
■また、フランスのフィヨン首相も、これとは別に声明を発表し、「イスラエルとガザで発生した暴力による犠牲者の数にぼうぜんとしている。直ちに暴力の連鎖に終止符を打つべきだ」と訴えた。
(12月28日、産経新聞)
【動画】Raids israéliens meurtriers à Gaza
■Baptisée "Plomb durci", l'opération aérienne a été menée samedi matin par l'armée israélienne dans la bande de Gaza. Plus de 200 personnes sont mortes. Retour sur cette journée sanglante.
★イスラエル軍は27日、イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザに大規模な空爆を行い、少なくとも229人が死亡、700人以上が負傷したと伝えられている。空爆は同日夜になっても続き、死傷者はさらに増える可能性も。

毎日・産経が半期赤字転落、「新聞の危機」いよいよ表面化
新聞社―破綻したビジネスモデル (新潮新書)■朝日新聞社の赤字決算が新聞業界に波紋を広げるなか、その流れが他の新聞社にも波及してきた。毎日新聞社と産経新聞社が相次いで半期の連結決算を発表したが、両社とも売り上げが大幅に落ち込み、営業赤字に転落していることが分かった。両社とも背景には広告の大幅な落ち込みがある。景気後退の影響で、さらに「右肩下がり」になるものとみられ、いよいよ、「新聞危機」が表面化してきた形だ。発表された報告書では、「当社グループを取り巻く新聞業界は、若年層を中心として深刻な購買離れによる販売部数の低迷、広告収入の減少など引き続き多くの課題を抱えている」とし、業績不振の原因として、販売部数と広告収入の落ち込みを挙げている。
■産経新聞も08年12月19日に、08年9月中間期の連結決算を発表している。こちらも、毎日新聞と同様、不振ぶりが読み取れる。 同社の報告書では、業績不振の背景として、毎日新聞と同様、広告・販売収入の落ち込みを指摘している。また、同社は新聞社の中ではウェブサイトへの積極的な取り組みが目立つが、報告書でも「(同社グループ)5サイトは月間合計8億ページビューを記録するなど順調に推移している。『MSN産経ニュース』は産経新聞グループの完全速報体制が構築されており、新聞社系のインターネットサイトの中でも特にユーザーの注目を集めている」と自信を見せているが、ウェブサイトが同社の収益にどのように貢献したかについての記述は見あたらない。
(12月26日、J-CASTニュース)
★新聞のビジネスモデルの崩壊は私にとって2008年の大きなニュースのひとつだった。その背景にはコミュニケーションモデルのドラスティックな変化がある。つまり少数の特権的な設計者がトップダウンで大多数の受動的な人々に伝達するというモデルだ。これはテレビに関しても同じことが言える。帰省して久しぶりにテレビを見たが、テレビもその役割を終えつつあることを実感せざるをえない。
★野球が象徴的だ。安定した高視聴率を稼いでいた野球中継の視聴率が低迷し、事業で失敗し税金滞納で一時的に豪邸を差し押さえられた掛布さんが、今度はテレビ局の野球解説者のリストラで、仕事も失おうとしているというニュースもあった。つまり、多くの人々が共有していた価値=チャンネルがどんどんと失われているのである。
★年末に多くの派遣社員が解雇され、住むところもないとニュースの直後に、成田空港から海外旅行に出かける人々のインタビューが流される。これまでテレビは日本人はみんな同じ、みんな中流ということを確認し、安心するメディアだった。テレビは日本人のあいだにそういう亀裂があると感じさせてはいけなかったし、多少あったとしてもそれを巧妙に隠蔽してきた。もはやそれを隠すことなどできないし、取り繕うとすればするほどボロが出る。価値観の島宇宙化と同様に、経済格差や世代間格差が日本人の中にさらなるセグメンテーションを生んでいる。こちらは価値の亀裂というよりは感情的な亀裂であり、いっそう深刻である。そういう個々の置かれた異なった立場を考慮すべき状況で、NHKニュースの客観性や、朝日新聞のキレイゴトはもはや何の意味もないのである。

その果物、信じていいですか?
■毎日の食事に栄養と彩りを添えてくれる野菜や果物。消費者が信頼して口にしているEU諸国内で育った野菜や果物に、あるショックなニュースが入ってきた。それは、EU諸国で作られた野菜や果物から高い濃度の化学物質が検出されたという内容。10年前の野菜や果物よりも、かなり高い数値の化学物質ということがわかった。スウェーデンの環境保護団体などは、EUの出版物にそんなデータなどひとつも記されていないと猛反発。
■ある環境保護団体によると、野菜や果物から除草剤または農薬が見つかった確率はおよそ49%。うち4.7%が安全基準レベルを超えているとのこと。特に、野菜や果物の中で最も基準レベル以上の除草剤や農薬が検出されているのは、ブドウだったという。場合によっては、子供に対して大丈夫だとされている基準レベルの約9倍の危険化学物質が見つかっている。
■1997年に実施された農業に使用する化学物質に関しての調査によると、有害化学物質が発見された確率は約15%。これが今では27%以上、約2倍に跳ね上がってしまった。
(12月25日、北欧ニュース)
★これはスウェーデンからのニュース。ところで、先週ギリシャの暴動と一緒に紹介したスウェーデンの若者の暴動について追加の情報。暴動はローセンゴードという郊外団地で起こっている。ここは1970年代から低所得、麻薬、暴力などのためコミュニティワークの対象となってきた場所(スウェーデンの社会福祉の先駆的取り組みとして知られている)。これはフランスのバンリュー(郊外団地)を連想する問題だ。スウェーデンのように福祉のバックアップが大きい国は不満の爆発が少ないように思えるが、実際、国際比較すると、福祉のバックアップの大きい国の方が不満が起こりにくいようだ。ただし、バックアップの大きい国ではホスト国の国民と移民の間の交流は少なくなる。国や自治体に任せればよいという発想になるのだろう。一方、日本のようにサポートがほとんど何もないと(これはこれで大問題だが)、個々人や町内会などで対応せざるを得ないので、何らかのつながりが生じやすい。(スウェーデン情報はMOさんに感謝!)
★フランスでは食の安全だけでなく、家具の汚染も問題になっている。フランスの大手家具チェーン、コンフォラマで販売された中国製のひじ掛けいすやソファ購入者数百人に湿疹、抜け毛、やけどなどが起き、死者も出ているとして、被害者約270人が1月初め、過失傷害などの疑いで同社を刑事告訴することになった。問題のいす類はコンフォラマ社が中国のリンク・ワイズ社から輸入。生産地の湿度が高いため、多量の防かび剤を使っていた。中国製のブーツを履いた女性の足が2倍に腫れ上がったという報道もあった。ある友人は、フランスの女性はストッキングを履かないし、肌の露出が大きいのでソファにじかに触れてしまいやすいのではと指摘していたが、日本ではこの問題は起こっていないのだろうか。

「耐える石」で仏文学賞 アフガン出身のライミ氏に聞く
pierredepatience01.jpg■フランスの最も権威ある文学賞、ゴンクール賞の今年の受賞者にアフガニスタン出身のアティク・ライミ氏(46)が選ばれた。受賞作品の「シンゲサブール(耐える石)」は「最高のルポルタージュよりアフガンの現実を描いている」と絶賛されている。そのライミ氏に思いを聞いた。
――受賞で生活が変わりましたか
「もちろんですよ。インタビューやそれに伴う外出など。朝食を食べたり食べなかったり。食事の時間も不規則になったりと。でもとにかくうれしいです。文学で最高の賞によって認められたわけですから」
――これまでの3作は処女作の「地と灰」(2000年刊)を含めてアフガニスタンで話されている言語のひとつ、パシュトゥー語ですが、今回は初のフランス語ですね。
 「フランス語はこの30年間、学んでいるので母国語のようなものです。カブールでは仏語系のリセ(高校)に通学していましたし、フランスでの暮らしも25年以上になります。ただ、これまで仏語で書きたいと思ったことはありませんでした。今回、仏語を選んだのは、アフガニスタンのタブーを破るには母国語より外国語の方が自由に表現できるからです」
――「耐える石」という題名について説明してください
「アフガニスタンやタジキスタン、イランなどで大衆に伝わる空想の石のことです。この石にあらゆる不幸や絶望、苦痛、貧窮などを話すと、すべてを飲み込んだ石があるとき炸裂(さくれつ)し、自分は解放されたというわけです。アフガニスタン人には、この石が必要なのです」
――主人公は女性なので、なんだか女性が書いたような印象を受けました。彼女は銃弾で意識不明になった夫の前で彼の死をじっと待っている状況ですね
「ルポルタージュに書かれるアフガニスタンの女性は単なるオブジェ、飾り物です。肉体や夢や欲望を持った世界中の女性と同じであることが忘れられています。実際は男性を描こうとしたのですが、書きはじめると、女性が私に住みつき、身動きできなくなりました。まるで私自身がこの女性の”耐える石”になったかのようでした」
(続きはタイトルをクリック)
(12月27日、産経新聞)

ブラジルの原潜建造に技術支援、通常型4隻でも
■ブラジルのルラ大統領と同国訪問中のフランスのサルコジ大統領は23日、フランスがブラジルに原子力潜水艦建造の技術を提供することなどを盛り込んだ協力協定に調印した。原潜の配備予定時期は2024年だが、実現すれば南米では初めて。
■協定ではまた、仏が通常型原潜4隻、軍用ヘリコプター50機の建造、製造でも技術を提供し、暗視装置、遠隔操作装置も供与する。これらの軍事技術交流や備品提供は、総額120億米ドル(約1兆800億円)相当とされる。今回の協定は、ブラジルが進める軍近代化の一環に沿ったもの。軍備更新は、近年発見した大規模埋蔵量を誇る海底油田やアマゾン地方の防衛を念頭に置いたものとされる。フランスのサルコジ政権は、自国の原子力技術を売り込む外交を強化している。
(12月25日、CNN)

【動画】2008年、AFPのちょっと変わった動画集
(12月24日、AFP)

日本のGoogleのシェアが41%まで増加、Yahoo!は44%
■「非常によい年だった」。グーグル日本法人のプロダクトマネージャー 倉岡寛氏は12月22日に開催した同社会見で2008年をこう振り返った。グーグル日本法人は今年、ユーザーを一般ユーザー層に拡大するべく、いくつかの施策を行った。その結果が出始めているとの認識だ。世界では検索シェアトップのGoogleだが、日本ではYahoo!JAPANを追いかける立場。オークションを成功させるなどYahoo!が強すぎるとの声もあるが、「Yahoo!がGoogleより人気の日本、なぜと頭をひねる」との記事もあるように、Googleが低いシェアに甘んじているのは日本市場の不思議の1つだった。
■しかし、その流れが少しずつ変わってきたようだ。グーグルが示したNetRatingsのサーチシェア調査(2008年11月)によると、Googleのシェアは41%で、44%のYahoo!との差が縮まってきた。倉岡氏は「社内データを見てもユーザーは明らかに増えている」と話す。NetRatingsによるとGoogleの検索サービスの利用者数は2008年9月で2106万人(発表資料)。前年同月と比べて17%の増加だった。加えて、Google マップやYouTubeなどすべてのサービスを合わせた総数は前年同月比で19%増の3090万人となっている。
(12月22日、@IT)

滝川クリの「モナリザ」ポーズ、その角度の「秘密」が明らかに
■ニュースキャスターの滝川クリステルさん(31)がテレビ番組に出演し、テレビから視聴者に語りかけるときに斜め45度に構える「モナリザ」ポーズの舞台裏を明かした。実は「話したくてしかたなかった」そうで、「角度は分度器で測っている」といった知られざる「秘密」があり、ポーズ誕生にもそれなりの背景があった。
■滝川さんが出演したのはフジテレビ系「笑っていいとも!」の2008年12月23日放送分。司会のタモリさんは、「今日は正面(向き)ですいません」と前振りした後、滝川さんがキャスターをしているフジテレビ系「ニュースJAPAN」での「モナリザ」ポーズについて、「誰が何の目的でそれを決めたのか、ずっと興味を持っていたんですよ」と切り出した。滝川さんは、「秘密を話したくて、話したくて、しかたなかったんですよ」と、とても嬉しそうに語り出した。
■まず、女性を美しく見せるためには斜め向き45度がいい、ということが起点になったという。次に、視聴者がテレビ画面を正面から見た場合に、スタジオのキャスター2人の位置と視聴者が「二等辺三角形」で結ばれるような形にしているのだそうだ。
(12月24日、J-CASTニュース)

★2008年最後の週刊情報です。今年もご愛読ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。それでは良いお年を!



★commented by cyberbloom

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posted by cyberbloom at 13:50 | パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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