2008年10月25日

週刊フランス情報 20 - 26 OCTOBRE 前編

サルコジ大統領の「呪いの人形セット」、仏アマゾンの売れ筋トップに
sarkozypoupee01.jpg■フランスの出版社が売り出したニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領らを模した人形付きの「ブードゥー教・呪いの人形セット」が24日、インターネット通販大手のアマゾンのフランスでの売れ筋トップに躍り出た。
■セットには、ユーモラスに編集したサルコジ大統領の伝記、同大統領の似顔絵が描かれた人形、そしてこの人形に突き刺すための針が入っており、人形の胴体部には、サルコジ氏の過去の「迷言」が印刷されている。価格は13ユーロ(約1500円)で、今月初めの発売開始から売れ行きは順調だ。一方、サルコジ大統領は、肖像権侵害などで、「人形セット」の販売元を訴えている。
(10月25日、AFP)
★フランス語では poupée vaudou と言う。日本で言うと、「わら人形」みたいなもの。サルコジ大統領が訴えている理由は「人の顔を商売につかいやがって」ということらしい。

エマニュエルさん死去 フランスの聖職者
■シスター・エマニュエル(エジプトなどで貧民支援の慈善活動に尽力したフランスの聖職者、本名マドレーヌ・サンカン)フランスのメディアによると、19日から20日にかけての夜間、フランス南東部バール県の老人ホームで死去、99歳。死因は不明。
■08年、ブリュッセル生まれ。20代前半から修道女生活に入る。トルコとチュニジアで教師として過ごした後、71年から93年までエジプトの首都カイロで貧民支援の慈善活動に尽力。フランスに帰国後も路上生活者や発展途上国への支援を続けた。頻繁にテレビに出演、飾らない言動が市民の共感を呼んだ。故マザー・テレサと比較されることも多かった。
(10月20日、パリ共同)
シスター・エマニュエルの葬儀の模様(26日19時追加)
Dernier hommage à Paris à Soeur Emmanuelle
Des milliers de personnes se sont rassemblées samedi matin pour une messe d'action de grâce en mémoire de Soeur Emmanuelle dans la chapelle Notre-Dame de la Médaille miraculeuse, rue du Bac à Paris. (TF1,26 oct)
★日本ではあまり知られていないが、去年の12月の「マタン・プリュス Matin Plus」で発表された「フランス人に愛されるフランス人ランキング」4位の人物である。エジプトではゴミ収集の仕事をしている人たちと共同生活をしていた。常に TU で呼びかける親しみのある語り口で知られ、メディアにもよく出て、貧困問題を広くアピールしていた。記事には99歳とあるが、フランスのニュースでは100歳目の朝に亡くなったと報じられていた。去年の1月に、ホームレスの救済に尽力したピエール神父が亡くなったが、彼とも深い親交があったようだ。

「Web2.0」ビジネスって結局、ぜんぜん儲からないの?
■次世代ウェブサービスの象徴として「Web2.0」なる言葉が流行し始めたのは、2005年ごろから。“集合知”や“ユーザーによる情報発信”をキーワードに新サービスが次々誕生し、そのいくつかは僕らのネットライフにすっかり定着した。今や「SNS」で友達と交流し、知らない言葉は「ウィキ」で調べ、テレビのように「動画投稿サイト」を眺めるのは、ネットに慣れたユーザーにとって珍しくもない日常だ。
■だが、Web2.0サービスが広まったにもかかわらず、「Web2.0ビジネス」はごく一部を除いて儲かっていないらしい。そのものズバリな社名を冠した「株式会社WEB2.0」が“サービスの収益化が困難”として解散を発表したのも印象的だが、500万人以上のユーザー数を誇る「ニコニコ動画」ですら、黒字に至っていないというから驚きだ。
■多くのユーザーを集めながら収益化できないワケとは? ITジャーナリストの佐々木俊尚氏はこう語る。「そもそもWeb2.0の本質は“人と人とをつなぐこと”であり、ユーザー自身がコンテンツでもあるために、ユーザーからは料金を集めづらい。そこで多くのWeb2.0ビジネスは広告収入に頼っていますが、ユーザーが生成するコンテンツは品質が一定でなく、著作権などの問題を抱えているケースも多いため、大企業は参入を避けます。結果的に広告単価が安くなり、収益につながらないという構図ができているんです」
■一方で、「グーグル・アドワーズ」などの検索連動型広告サービスは莫大な収益を上げているが…。「膨大な量のサイトと膨大な数の広告主を“質的・法的に問題ない形で”結びつけるビジネスモデルがうまく成立したからです。既存のWeb2.0サービスでも、これらをクリアできる新しい広告モデルが発明されれば、儲かるようになるかもしれませんが…」。
■せっかくの集客力を収益につなげるしくみがないということか。「ただ、Web2.0の登場によってユーザーとユーザーがつながり、企業はその出会いの基盤を用意することが大切だ、という新しい認識が広まった点は大きいです。今は過渡期にありますが、こうした状況と多くの試行錯誤から、また新しいビジネスモデルが生まれてくるはずです」。ネット界では、ひとつのアイデアや技術が時代を動かすこともある。「Web3.0」なる言葉が流行るころには、誰も想像がつかなかったようなビジネスが誕生しているに違いない。
(10月22日、R25編集部)

スウェーデン発アパレルブランド「H&M」ヒットの秘密
■先月、スウェーデンのアパレルブランド、H&Mがついに日本に上陸した。日本における初店舗である銀座店のオープン初日には、約5000人以上もの長蛇の列ができたそうだ。今なお、行列が絶えないというから驚く。 
■手ごろな価格で品質の良い衣料を提供するといった業態のアパレルブランドは、ユニクロやGAPが代表格だろう。H&Mもその基本ラインは変わらないが、ビジネスモデルに違いがあるようだ。その特徴をH&Mプレスのアントンさんに聞いた。
■「H&Mは、とにかくアイテムの種類が多いんです。少ロットで生産して短期間に売り切るハイファッションな商品もあれば、ベーシックな商品もシーズンごとにデザインを変える。毎日、新しい商品が入って、常に新鮮であることを意識してますね」
■これは、比較的ベーシックな商品を安定して供給する傾向が強いユニクロやGAPと違う点だろう。97年から日本で展開しているスペインの人気ブランド、ZARAに近い業態といわれている。ただ、ブランディングに関していえば、H&Mは一歩リードしているといえるのではないだろうか。いち早くフェンディ、シャネルなどで活躍する世界的デザイナー、カール・ラガーフェルドやマドンナなどの著名アーティストとコラボレートし、いずれも大成功を収めている。
■「日本では、11月オープンの原宿店において、コム・デ・ギャルソンの川久保玲さんとのコラボレーションをスタートします。お互いのビジネスモデルをある程度リスペクトしていないとできないことなので、光栄に思います。ただ、デザインと価格は必ずしも比例するものではないと考えています。ファッショナブルな商品を、クオリティに見合った最良の価格で提供する。これがH&Mのコンセプトです」
■H&Mでは、行列は話題性が先行しているだけで、本当の人気とは判断していないという。それより、気軽に入れるお店として日本に定着したいのことなので、落ちついたころに足を運んでみては?
(10月25日、R25編集部)
★世界の衣料品専門店の売上のランキングは、1位:GAP(1兆7000億)、2位:インディティックス(傘下にZARA、1兆5000億)、3位:H&M(1兆4000億)。日本のファーストリテイリング(傘下にユニクロ)は7位。
★カジュアル・ブランドと川久保玲の組み合わせはなかなか面白そう。それにしても、ここ10年くらいで学生の comme des garcons に対する認知度は極端に下がった。だいぶ前からすでにコム…と言えば、comme ça du mode (なぜかコムサデと言われる)。昔は後者は前者のバッタモンみたいに言われていたのにね。

味覚教育:料理、五感で感じて フランス流、日本でも
■「味覚教育」と聞くと、甘い、しょっぱい、苦い、酸っぱいという基本の味を覚えるという印象がある。しかし、70年代から味覚教育に取り組んでいるフランスでは視覚、臭覚、聴覚、触覚、味覚の「五感」を活用する方法が盛んだ。日本でも始まりつつあるフランス流の取り組みを紹介する。(続きはタイトルをクリック)
(毎日新聞、10月19日)

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