2008年09月15日

週刊フランス情報 8 - 14 SEPTEMBRE 後編

ロシア軍、1カ月以内に撤退=仏ロ首脳が合意−グルジア紛争
■欧州連合(EU)議長国フランスのサルコジ大統領は8日、ロシアを訪問し、モスクワ郊外でメドベージェフ大統領とグルジア紛争をめぐり会談、グルジア領内にとどまっているロシア軍部隊が1カ月以内に全面撤退することで合意した。ロシア軍のグルジア侵攻で「新冷戦」の危機が深刻化する中、ロシアが譲歩し、事態打開に動きだした。一方で、南オセチア自治州、アブハジア自治共和国の独立の承認問題では立場が一致せず、対立の火種が残った。
■メドベージェフ大統領が共同記者会見で明らかにしたところによると、サルコジ大統領が仲介した6項目の和平合意への追加項目として、(1)グルジア西部のポチ、セナキ間の5カ所に駐留するロシア部隊を1週間以内に撤退させる(2)10月1日までにEUなどの停戦監視要員が南オセチア、アブハジア周辺に展開する(3)ロシア部隊は、国際要員の展開から10日以内に南オセチア周辺などから撤退する−ことが盛り込まれた。 
(9月9日、時事通信)
□「ロシア軍、グルジア西部から撤退」(9月14日、AFP)

サルコジ仏大統領、政教分離巡り微妙な発言
■サルコジ仏大統領は12日、就任以来初めてフランスを訪れたローマ法王ベネディクト16世(81)をエリゼ宮に迎え、「(他の宗教と比べてキリスト教を)特別視はしないが、キリスト教に我々のルーツがあることは受け入れる」と、政教分離の原則を巡って微妙な発言を行い、野党・社会党などから反発の声が上がっている。
■大統領は法王に「政教分離国家フランスにようこそ」とした後に冒頭の発言を行い、「そのことはイスラム教徒など他の同胞が同じように彼らの宗教とともに暮らすことを妨げるものではない」と補足した。法王も「政教分離は基本だが、倫理的な社会を築く中で宗教の役割を認めるのも基本だ」と応じた。
■これに対し、社会党は「大統領は政教分離の原則を維持するべきだ」とする声明を出し、パリ市内では約500人が宗教の政治への影響に反対する抗議行動を行った。フランスはカトリックの伝統が強かったが、歴代政権が政教分離を忠実に守った事もあって教会離れが進んでおり、法王は訪仏で教会の再興を目指す。
(9月13日、毎日新聞)

サルコジ仏大統領の息子が結婚、ソルボンヌ現役大学生兼政治家
■ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領の末の息子であるジャン・サルコジ(Jean Sarkozy)氏が10日、パリ近郊のヌイイ・シュル・セーヌ(Neuilly-sur-Seine)の市庁舎で結婚の宣誓式を行った。
■ブロンドの長髪がトレードマークのジャン氏は、サルコジ大統領と最初の妻との間に生まれ、今月1日に22歳になったばかり。ソルボンヌ大学(Sorbonne)法学部の現役大学生ながら、オー・ド・セーヌ県(Hauts-de-Seine)議会議員として既に政治活動を始めており、同議会内多数派である右派勢力のリーダー的立場にある。結婚相手のジェシカ・セバウン(Jessica Sebaoun)さんは20代前半で、英家電販売大手KESAエレクトリカルズ(KESA Electricals)に吸収された仏家電量販チェーン「DARTY」を1957年に創設したダーティ家の出身。
■大統領の政治基盤でもあるヌイイ・シュル・セーヌでの結婚式には、ブリス・オルトフー(Brice Hortefeux)移民・国家アイデンティティー相やラップ歌手のドク・ジネコ(Doc Gyneco)、そしてもちろんサルコジ大統領とカーラ・ブルーニ(Carla Bruni)夫人も出席した。
(9月11日、AFP)
ラップ歌手のドク・ジネコ(Doc Gyneco)って誰?

遺伝子組み換え作物への反対活動がアフリカを苦況に、英科学者が指摘
■西側諸国の反GM(遺伝子組み換え)ロビー団体は、アフリカでの収量アップにつながる可能性がある現代農法の開発を妨げようとしている。英リバプール(Liverpool)で8日開催された科学の祭典で、英政府の元主任研究員が、このように指摘した。
■デビッド・キング(David King)教授によると、西側諸国では有機農法が盛んになっており、環境保護団体やメディアは「GM作物」に強硬に反対している。西側諸国はこうした姿勢をアフリカにも浸透させて伝統農法を奨励しようとしているが、それが(南アフリカを除き)壊滅的な結果をもたらしているという。「有機農法は、食糧がふんだんにあるコミュニティーのみが選択できるライフスタイル」だと教授は言う。
■また、西側諸国のNGOや環境保護団体の反科学的・反テクノロジー的態度が、アフリカの苦境の源になっていると語った。「彼らが奨励する伝統農法が、アフリカの膨大な人口に食糧を供給できていないことは、明らかだ。GMテクノロジーを使えば、塩分濃度の増加や洪水・干ばつに強い作物を開発できる可能性がある」
■ここ最近は世界的な食糧価格の高騰と、それに伴う飢餓・暴動の広がりにより、バイオテクノロジーは政治課題として急浮上してきている。また、世界各国の金融引き締め政策と景気後退のなかで、人々が安い食糧を求める中、値段の高い有機野菜をわざわざ買うべきなのかとの議論もある。
(9月10日、AFP)

カナダ総選挙控え、野党党首が「英会話」に苦悩?
■カナダ・野党自由党のステファン・ディオン(Stephane Dion)党首は、10月14日の総選挙を前に大きな壁に打ち当たっているという。それは、カナダの公用語の1つである英語の壁だ。もう1つの公用語であるフランス語を母国語とするディオン氏は、党首となってから過去1年半にわたり英会話の下手さを指摘されてきた。大多数の国民が英語を母国語とするカナダでは、英語でつまずくことは問題になりかねない。
■カナダの日刊紙グローブ・アンド・メール(Globe and Mail)のインタビューでは、この件について「わたしは聴覚の問題を抱えているから、そのせいかもしれない。同時に複数の音声を聞き取ることが難しいんだ。だから英語を聞き取るのにも苦労しているのだろう」と説明している。
■一方、ディオン氏のライバルであるスティーブン・ハーパー(Stephen Harper)首相はフランス語初心者でありながら、完璧ではないフランス語会話でフランス語圏の住民を味方につけることに成功している。首相の座についてからの2年間、ハーパー首相は記者会見の初めはフランス語から話すように努力してきた。議会の過半数を得るためには、フランス語話者が多数を占めるケベック(Quebec)州の議席を勝ち取ることが不可欠だからだ。
■ディオン氏も決して努力を怠っているわけではない。英語を上達させようと周囲のスタッフに英語で話しかけ、英会話のコーチもついているが、それでも悪戦苦闘しているのだと言う。「イントネーションやアクセント、単語をどのように並べるかという文法が、どうも少しヘンでね…努力はしてるんだが」
(9月10日、AFP)

シトロエン「ピカソ」シリーズの新型「C3ピカソ」
■仏自動車大手シトロエン(Citroen)が発表した「ピカソ」シリーズの新型「C3ピカソ(C3 Picasso)」。シトロエンはこの新型を、スロバキアのトルナヴァ(Trnava)のPSAプジョー・シトロエンの工場で生産する。
(9月13日、AFP)

今週のMain Blog
(09/14)Musique pour conduire ドライブのための音楽
(09/12)TECKTONIK
(09/11)黒カナリアのぶらりスペイン一人旅(5)
(09/09)FRENCH BOOM CRONICLE フレンチ・ブーム年表‐1980年代‐
(09/07)黒カナリアのスペインぶらり一人旅(4)





★commented by cyberbloom

rankingbanner_03.gif
↑ライターたちの励みになりますので、ぜひ1票=クリックお願いします!

FBN22.png
posted by cyberbloom at 00:00 | パリ ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。