2008年07月01日

フランスの鰻釣り

アメリカの鱒釣り (新潮文庫)かつてリチャード・ブローディガンという作家に「アメリカの鱒釣り」という本があった.
60年代のアメリカ文学である.
(それにしてもこの本の表紙は60年代末から70年代のボブ・ディランのアルバム・ジャケットのようでカッコ良い)

今回のエントリータイトルは,言うまでもなくそこからの転用である.
とはいえ,ふと「魚からダイオキシン!! 」という映画があったことも思い出した.
そちらの方がタイトルとしては良かったのかもしれない.

昨年8月,ローヌ川で収穫された魚より猛毒のポリ塩化ビフェニール(PCB)が見つかり,同川の魚の食用が全面的に禁止された.
そして今回,問題になっているのはセーヌ川.
それもうなぎである.

うなぎを食するのは日本人だけではなく,イタリアやイギリス,さらにフランス南西部からスペイン北東部のバスク地方など,ヨーロッパでも地方によってそれぞれ調理法がある.

かくいう筆者も,マルシェでうなぎを買い,蒲焼きを作ろうと奮闘したことがあった.
結果は散々であったが.

また,セーヌ川のうなぎ釣りをかつて目撃したこともある.
パリ市の西端,グルネル橋の近くで,中国人が竿を投げていたのでバケツの中を覗けば,そこには立派なうなぎがうねうねと2匹.
いるんです,セーヌ川にうなぎが.

そのセーヌ川のうなぎから,基準値の2倍から3倍のPCBが検出されたとのこと.
未だ法的措置はとられてはいないものの,それも時間の問題らしい.

食の安全.
万国共通の話題である.




キャベツ頭の男

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posted by cyberbloom at 07:25 | パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | エコロジー+スローフード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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