2008年06月28日

週刊フランス情報 23 - 29 JUIN 前編

路面電車、減るか増えるか 世界では復活傾向
IMG_1051.JPG■欧米諸国では、それまでのクルマ一辺倒を見直して、路面電車を進化させたLRT(次世代型路面電車システム)の開通が相次いでいる。日本では路面電車としては約50年ぶりに開業した富山市の例があるが、既存路線を廃止した地域もある。「環境」と「高齢化」への配慮を重視する世界の潮流に必ずしも乗り切れていない。
■低床でお年寄りに優しく、車体も洗練されているLRT。このLRTを走らせる富山ライトレールは大半の路線をJR富山港線から引き継ぎ、平成18年に誕生した。一地方都市の電車にもかかわらず、全国からの視察ラッシュが続くのは、業績面でも好調を維持しているからだ。「これまで自治体、民間、学者など団体数で約300、人数で約5500人が視察に訪れました」。富山市路面電車担当の室哲雄参事はこう語る。
■人口42万人の富山市にあって1日の平均利用者はその約100分の1の4480人、旧富山港線の利用者と比べるとほぼ倍増した。うち新規利用者は2割を占める。平日日中の高齢者の利用が増えたのは、週末に家族の運転がなければ市街地に出られなかったお年寄りが自分の足で町に出てきたことを意味する。「視察者からは町がどう変わるかについての質問が多い」(室参事)という。
■国内でLRTを検討している自治体は約60。その一つ、東京都豊島区は高野之夫区長が区長選公約に掲げ、池袋駅東口の大通りにLRTを新設する計画だ。大阪では堺市の「東西鉄軌道」が具体性を帯びている。シャープ堺工場ができる西の臨海部につなげ、南北を走る既存の路面電車、阪堺線の一部路線も取り込み、先行路線の開業目標を22年度末としている。
■ただ、明るいニュースばかりではない。富山ライトレール開通の前年には、明治からの歴史があった岐阜の路面電車が赤字を抱えて廃止された。国内の路線は岐阜でマイナス1、富山でプラス1の現19路線。今後、採算面などの理由で維持できなくなる路線も出るかもしれない。
■欧米でもモータリゼーション全盛の時代に路面電車はほとんど消えた。だが、その時代を経て、1980年代に各地で見直され、復活してきている。先進的な例はフランスだろう。パリでは温室効果ガスを削減するために自動車交通量を大幅削減する目標をたて、その延長線上にLRTの復活がある。新しいトラム3号線は地下鉄網とアクセスし、軌道内に天然の芝を植え、緑の多い環境づくりを掲げている。クルマ社会の代名詞、米国でもロサンゼルスなどでLRTが郊外を結び、生活様式に変化が生まれている。
■『世界のLRT』(JTBパブリッシング)の共著者の一人、宇都宮浄人氏は「路面電車を欧米が復活させた間に、日本は富山を除けば路線を減らすだけだった。日本は環境重視の社会に向かうのか、LRTはその指針にもなる」と話している。
(6月25日、産経新聞)
★原油高騰がとどまるところを知らない状況で(今週はとうとう140ドル台!)、さらにエネルギー効率を高めることが急務であるが、そのひとつの方法が次世代型路面電車システム=LRTである。記事に登場する宇都宮浄人氏には「路面電車ルネッサンス」という著作があり、こちらがお薦め。世界のLRT事情と問題点をコンパクトにまとめている好著である。私もLRTに興味を持っていて、すでにいくつか記事を書いたが、またこのテーマは近いうちに取り上げてみたい。トップの写真は富山のLRT。小鉄を連れて自分で撮って来ました。

路面電車ルネッサンス (新潮新書)
宇都宮 浄人
新潮社
売り上げランキング: 215469
おすすめ度の平均: 4.5
4 時代の流れか…
5 公共交通のあり方を考えさせられます
5 路面電車は時代とともに進化している
5 これからの街づくりの一指針として。
4 交通政策を議論するための必読書

モディリアーニ展
□2008年7月1日(火)〜9月15日(月・祝)国立国際美術館(大阪)
「20世紀初頭、パリのモンパルナスで活躍したアメデオ・モディリアーニ(1884-1920)は、エコール・ド・パリを代表する画家として知られています。本展は、世界中から集められた油彩・素描約150点により、簡潔で素朴な造形感覚にあふれるアフリカ、東南アジアなどの美術のプリミティヴィスム(原始主義)に根ざした知られざる原点から代表作まで、モディリアーニの芸術の変遷を紹介します」

フランスが夢見た日本―陶器に写した北斎、広重
□2008年7月1日(火)〜8月3日(日)東京国立博物館 表慶館
「本展は、日仏交流150周年を記念したパリ・オルセー美術館と東京国立博物館の共同企画で、フランス美術における日本美術の影響を、テーブルウエアに焦点をあてて紹介するものです。フランスで1866年に制作が始まった「セルヴィス・ルソー」という食器のシリーズは、北斎や広重など日本版画の題材に着想を得て作られ、ジャポニスムの流行に乗って大変人気を博しました。さらに、同じ製作元から、手描きによる高級品の「セルヴィス・ランベール」という、やはり日本の版画からモチーフを転用した食器のシリーズも販売されました。これらのテーブルウエアと、そのモチーフの元になった北斎や広重などの作品を対比して展示します」

ルノワール+ルノワール展
□京都国立近代美術館 7月21日(月)まで
「今回の展覧会では、印象派の巨匠ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841–1919)と、その次男でフランスを代表する映画監督ジャン・ルノワール(1894–1979)を取り上げます。父ルノワールは1874年の第1回印象派展への出品以降、クロード・モネと並ぶ印象派を代表する画家として近代美術史に名を残すとともに、身近な人物や裸婦を暖色で描いたその作品は多くの人々から愛され、世界各地の美術館で所蔵されるに至っています。幼い頃から父のためにモデルを務めた息子ジャンは、第一次世界大戦での戦傷の療養中に映画に興味を持ち、1920年代から映画製作の道に進みます」

金 Gold 黄金の国ジパングとエル・ドラード展
★main blogで「無法バブルマネー終わりの始まり」の書評を書いたが、著者の松藤氏がブログで紹介していた展覧会。

【動画】<09年春夏パリ・メンズコレクション>マークが語る、ルイ・ヴィトン新作
■フランス・パリノ市内で日、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)が手掛ける「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」が09年春夏メンズコレクションを発表した。メンズ部門のヘッドを務めるポール(Paul Helbers)と共に、チャーリー・チャップリン(Charlie Chaplin)をイメージソースにデザインされた新作。しっかりした形だが着心地が良く、モダンだけれどオールドファッションという二面性を持つ服を並べた。白、ベージュ、グレーを基調にピンクが鮮烈な印象を残す。現代的なシルエットが、デザイナーの優れたカッティング技術を物語るコレクションとなった。アーティスティック・ディレクターのマークが新作について語った。
(6月27日、AFP)





★commented by cyberbloom

rankingbanner_03.gif
↑ライターたちの励みになりますので、ぜひ1票=クリックお願いします!

FBN22.png
posted by cyberbloom at 14:46 | パリ ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。