2017年04月18日

仏大統領選:過去の大統領選を振り返る

来週はいよいよフランス大統領戦の第1回投票までいよいよ1週間を切りましたが、極右政党「国民戦線(FN)」のマリーヌ・ル・ペン(Marine Le Pen)党首と中道系独立候補のエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)前経済相が首位を争う中、ここに来て急浮上の急進左派の左翼党のジャンリュック・メランション(Jean-Luc Melenchon)共同党首と、当初最有力候補だったにもかかわらず、大統領選のキャンペーンが始まった早々親族の架空雇用問題スキャンダルに見舞われた右派・共和党のフランソワ・フィヨン(Francois Fillon)元首相との四つ巴の戦いを展開しています。

23日の第1回投票で11候補のうち過半数の票を得た候補がいない場合、上位2候補が来月7日の決選投票に進出することができるのですが、14日に発表された世論調査の支持率では、ルペン党首が23%、マクロン前経済相が22.5%で首位を争っているものの、両者とも一時は25%を超す支持を集めながら、テレビ討論のあとに勢いにかげりが。

一方メランション候補が若者を中心に支持を広げ、1か月で支持率を8ポイント伸ばし、スキャンダル後支持率を大幅に減らしていた共和党のフィヨン元首相は保守層の根強い支持を集め、19%で並んでいます。F2では第1回投票の行方を、過去の大統領選第1回投票1週間前の世論調査の結果から占っています。

2002年4月21日、当時の極右政党「国民戦線(FN)」のジャン=マリ・ル・ペン党首(現党首マリーヌ・ル・ペンの父)(17%獲得)がジャック・シラク(20%獲得)を相手取って決戦投票に勝ち進み、左派に大きなショックを与えました。国民戦線が歴史的勝利を収めた瞬間で、今も記憶に残っています。

実はこの数日前のどの調査でもこのような結果は予想していませんでした。ジャック・シラクは約20%で、リオネル・ジョスパンがジャン=マリ・ル・ペンを大きく引き離して、確実に決選投票に勝ち進むと思われていたのです。こうした番狂わせが起こる原因は indécis(アンデシ)=「誰に投票するか決めていない人」の割合にある、というのが F2 の見立てです。

2007年4月の大統領選では、セゴネル・ロワイヤル(第1回投票25.1%獲得)とニコラ・サルコジ(同29.6%獲得)の一騎打ちでしたが、第1回投票の結果は選挙前予想とほぼ一致していました。2012年のフランソワ・オランド(第1回投票30%獲得)とニコラ・サルコジ(同28%獲得)戦でも、第1回投票前最終週の調査でこの二人が決選投票に勝ち進むとの予想が出ていました。

さて第1回投票前のアンデシ(誰に投票するか決めていない人)の割合ですが、2002年はこの割合が非常に高く35%、一方2007年2012年の大統領選ではそれぞれ19%と30%でした。ところが今回は現時点で、第1回投票数日前というのにまだ誰に投票するか決めかねているフランス人は38%に上り、選挙予想を難しくしています。

第1回投票前、復活祭の最終日曜日16日、メランションはトゥールーズで屋外での大規模集会が行い数万人を集め、マクロンは復活祭の象徴的な日にパリの救済会の宿泊施設を訪ねるなど、アンデシの票を獲得するべく最後の訴えを続けています。

Présidentielle : sondages, retour sur les précédentes élections
JT de 20h du dimanche 16 avril 2017

を参照

noisette

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タグ:仏大統領選
posted by cyberbloom at 22:49 | パリ ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事+トレンド特集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする