2008年05月05日

週刊フランス情報 28 AVRIL - 5 MAI ミシュランで高尾山人気

ミシュラン本3つ星効果、高尾山大ブームで110万人
michelinjapon01.jpg■高尾山(東京都八王子市)登山が今ブームになっている。都心から1時間程度で到着できる「手軽さ」。それに、ミシュランの旅行ガイドで最高ランクの「3つ星」を獲得したことが大きく影響したとみられ、若いカップル、外国人の観光客の姿も目立つようになった。2007年は年間を通じてお客が増えた、という。高尾山の玄関口となる京王電鉄の「高尾山口駅」の2007年度の利用客数が前年度比約12%増の110万人に達した。07年のゴールデンウィークの利用客も9万6000人に達し、06年の8万8000人から大幅に増えている。
■京王電鉄の広報担当者は「ミシュラン効果があったと思っている」といい、ミシュランの旅行ガイドで、富士山と同じ最高ランクの「3つ星」を獲得したことが大きく影響したとみられる。高尾山のケーブルカーや二人乗り観光リフトを運営する高尾登山鉄道でも「07年は年間を通じて利用客が増えた」と話している。08年のゴールデンウィークはいわゆる「飛び石」の休日が多く、例年に比べて連休が少ないが、07年と同程度の客数が見込まれるという。
■ミシュランは07年4月に日本についての旅行ガイド「MICHELIN Voyger Pratique Japon(ミシュラン・ボワヤージュ・プラティック・ジャポン)」を発売した。高尾山は東京都心からのアクセスの良さや自然の豊かさが評価され、富士山や日光、京都と同じ最高の「3つ星」にランクされた。フランス語で書かれた書籍であるにもかかわらず、「ブーム」に火をつける絶大な効果を発揮した。
(5月2日、J-CAST)
□日本のアマゾンでは買えないみたいだが、アマゾン・フランスでは中身が一部見れる。コチラをクリック。
★高尾山は、標高599mの小さな山だが、1300種の植物、5000種の昆虫、130種の野鳥が暮らす「東京の最後の楽園」と言われている。これらの豊かな種類の生物を育んでいるのは高尾山の豊かな水脈である。その高尾山のお腹に大きな穴が開けられようとしている。国交省が進めている圏央道高尾山トンネル工事だ。トンネルを掘ると高尾山の水脈を破壊してしまうのは必至で、すでに1つの沢を枯らせている。その中で、ツリーハウス作りなど自然と人間の共存を考えながら高尾山の自然を守る環境 NGO「虔十の会」(名称は宮沢賢治の作品に由来)が反対運動を続けている。
★ミシュランは高尾山を「大都市付近にこれほど自然豊かな山が存在していることはパリでは信じがたい」と、三ツ星に認定した。地域住民や生態系を無視したトンネル工事はいかにも国交省がやりそうなことだが、これほど外国からの評価も高い貴重な観光資源を破壊するなんて自殺行為(もちろん観光も常に自然破壊と裏腹だが、自然と人間の関係を考える重要な機会でもある)。いつまで国交省は道路建設という名の日本=自然破壊を続けるつもりなのだろう。日本人はミシュランにのせられやすいようだが、ミシュランの評価が何を意味しているかも一緒に考えた方がよい。
□虔十の会 http://takao-kenju.sakura.ne.jp/

長沙など5都市で反仏デモ=カルフール、依然標的−中国
■新華社電によると、中国湖南省長沙、福建省福州、遼寧省瀋陽、北京、重慶の5都市で1日、仏大手スーパー、カルフールを標的としたデモが発生した。メーデー3連休に入る同日は、以前から携帯電話のメールなどでカルフールに対する不買運動が呼び掛けられていた。各地で先月相次いだ北京五輪の聖火リレー妨害などに抗議する反仏デモは、中仏両国の関係修復の動きを受け、沈静化の傾向も見られたが、高ぶる愛国感情を完全に抑え込むのは難しそうだ。長沙では、大学生ら数百人が「チベット独立反対」「頑張れ!五輪」「愛国」などと書かれた横断幕を掲げ、スローガンを叫んだ。店舗入り口で約200人が来店者に不買を促そうとし、警察が入り口を閉鎖したという。
■一方、北京では大学生の多いエリアの店舗で、2人が「カルフールをボイコットせよ」などと叫ぶ騒ぎが発生。2人は警察に連行されたが、別の若者が横断幕を引き継ぐなど抗議を続け、店舗前には数百人が集まった。
(5月1日、時事通信)

愛国とは何か、中国人の冷静な考察
■最近、マイクロソフトのメッセンジャーを使って、愛国心を表現する動きが始まっている。メッセンジャーで自分の名前の後に、「ハート」と「china」を付け足して愛国を表現するというものだ。統計によると、この動きはすでに200万人以上に広がっており、その数は増え続けているという。この愛国表現は、国際的なチベット独立運動とオリンピック妨害行為に対して生まれたものであり、カルフール不買運動に見られるように、愛国心あふれる人々による行動は過熱している感も否めない。カルフール不買運動は波紋を広げているが、外交部の姜瑜報道官は「不買運動は中国人民の意見と感情が反映された行為であり、その発生には当然原因がある。フランスはなぜこのようなことになったのか深く考え、反省するべきである」と発言した。
■しかし、私は中国人民は法に基づいて、合理的な方法をもってフランスに訴えていくべきだと信じている。確かにフランスは反省するべきであるが、中国人民は反省する必要がないというのか。なぜあれほど多くのフランス人がダライ・ラマを支持しているのか、なぜ3000人もの警察官を動員しても五輪聖火を守ることができなかったのか、なぜ西側の高等教育を受けた人々がダライ・ラマを支持するのかを考えるべきではないだろうか。
■オリンピック関連のPRにおいて、またしても中国は西側メディアに対して無知をさらけ出してしまった。最近の西側メディアに見られる態度は、中国に対する積年の怒りが爆発したものであり、新型肺炎SARS隠蔽問題に代表されるように、中国政府は西側メディアの信頼を得ていない。SARS発生当時、政府は北京での発生はないと発表していた。しかし、結局はごまかしきれなくなり、衛生部の部長に責任を転嫁し、首を切ったのだ。また、中国の怒りの矛先はCNNにも向けられている。確かにCNN発言は許容できるものではないが、過去50年間に中国で発生した「反右派」や「文化大革命」などの大事件に関して、中国政府は謝罪や反省の意を表したことは一切ない。時間が経てば忘れるだろうというやり方は、西側からは強盗や暴徒と同様と見られるのである。中国が民主的で自由公正の国になれば、何もしなくても自然と尊敬を集めることができるだろう。理由もなく我々を目の敵とする人などいないのだから。
(中国情報局、5月1日)

「愛国主義の暴走は愚民化教育のツケ」
■北京五輪の聖火リレーを追って、中国人留学生らが世界各地で誇示した「赤い愛国主義」は、これにくみしなかった米デューク大学1年の中国人女子学生、王千源さん(20)に脅迫、嫌がらせという牙をむき出しにした。中国で高校を終えて渡米するわずか1年前まで、江沢民政権時代に始まる「愛国主義教育」をたたき込まれた王さんが、同世代の留学生らを民族意識の暴走に駆り立てる「愚民化教育」の構図について語った。(続きはタイトルをクリック)
(5月4日、産経新聞)
★いかにも産経が出しそうな記事だが、愛国主義と愚民化教育、人の振り見てわが振り直せとはまさにこのこと。こういうのを出す以上は、ちゃんと自己批判もできているのでしょう。

PTSDに苦しむイラク・アフガニスタン帰還兵
■イラクやアフガニスタンから帰還した米兵の大半が、「見えない傷」とも言うべき精神疾患を訴えている。だが、不名誉な烙印を押されることやキャリアに傷が付くことを恐れて、病院には行っていない。こうした調査結果が30日公表された。調査は、米国精神医学会の委託を受けた世論調査会社ハリスインタラクティブが、イラクまたはアフガニスタンからの帰還兵347人とその配偶者を対象に行った。
■それによると、10人中6人が戦場での「不快な経験」によるストレスを今も引きずっていると答えたが、そのうち精神科に行ったと答えた人はわずか10%だった。なぜ精神科に行かないのかとの問いには、60%が「キャリアに響くから」、53%が「周りにバカにされそうな気がするから」と答えた。また、3分の2が「心の病について家族や友人に話したことはない」と回答。「眠れない」「憂うつ」と答えた人は半数、「何をやっても興味がわかない」と答えた人は3分の1にのぼった。「戦争中、心の病への警告サインには気づかなかった」と答えた人は65%で、「気づいていた」の35%を2倍近く上回った。また、配偶者に対する調査では、約3分の2が、パートナーが戦場に行き1人で家庭を切り盛りすることにストレスを感じていたと答えた。
■NGO「RAND」は4月初め、イラクやアフガニスタンから帰還した米兵160万人のうち、約5人に1人がうつ病またはPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんでいるとの報告を出している。
(5月2日、AFP)
★巨大な軍隊を抱える社会のリスクがここにある。人を殺す訓練を受け、それが日常化している現場から平穏な社会に復帰したときのギャップは想像を絶する。そういう心の傷は自分で抱え込むしかなく、ときには平穏な社会に対する攻撃性として現れる。彼らを戦場に送った国は何の責任もとってくれない。帰還兵の社会不適応や犯罪はアメリカの深刻な問題になっている。日本で頻繁に起こる米兵の犯罪もそのバリエーションと言える。

18年ぶりの快挙!伊勢谷と木村佳乃の出演作カンヌでオープニングに!
■5月14日から25日まで開催される第61回カンヌ国際映画祭のオープニング作品が、伊勢谷友介と木村佳乃が出演する映画『ブラインドネス』に決定したことが明らかとなった。日本人が監督、またはキャストとして参加する作品がオープニングに選ばれるのは黒澤明監督の映画『』以来、18年ぶりの快挙となった。
■オープニング作品は、毎年世界中から注目を浴びる話題作が並ぶ映画祭の顔とも呼べるセレモニーで、2007年にはノラ・ジョーンズ初主演で話題となった映画『マイ・ブルーベリー・ナイツ』、2006年には世界的大ヒットを記録した映画『ダ・ヴィンチ・コード』などが上映され話題となった。
■『ブラインドネス』は、ノーベル文学賞作家ジョゼ・サラマーゴの小説「白の闇」を映画『シティ・オブ・ゴッド』のフェルナンド・メイレレス監督が豪華キャストで映像化。突然視覚を失う原因不明の奇病がまん延し、秩序が崩壊した世界を舞台にしたスリラー作品だ。
(5月1日、シネマトゥディ)

グルノーブル、昇格に向け一歩前進=フランス2部
■フランス・リーグ2第35節、グルノーブル対アジャクシオ戦が28日に行われ、グルノーブルが0−0の引き分けに甘んじながらも、リーグ1昇格圏内の3位を死守した。伊藤翔が所属し、日本人の会長を持つクラブ、グルノーブルは、46年ぶりの1部昇格に着実に近づきつつある。
(4月29日、スポーツナビ)



★commented by cyberbloom

rankingbanner_03.gif
↑ライターたちの励みになりますので、ぜひ1票=クリックお願いします!

FBN22.png
posted by cyberbloom at 22:42| パリ | Comment(0) | TrackBack(1) | 週刊フランス情報