2009年11月26日

JEALOUS GUY やきもちやきの男

嫉妬。それは人間が抱く最もやっかいで、最も辛い感情のひとつだ。それはしばしばラブソングのテーマになる。嫉妬というと、どんな歌を思い出すだろうか。

恋愛論 (新潮文庫)嫉妬は恋愛感情のバロメーターにもなる。フランスの小説家、スタンダールの『恋愛論 de l'amour 』に「結晶作用 cristalisation 」という有名な言葉がある。第二の結晶作用の核心は「彼女だけが、この世でただひとり自分にたのしみを与えるだろう」とひしひし感じることにある。つまり、彼女だけが自分にとっての唯一の運命的な相手であるという確信が生まれてくる。具体的な相手に焦点が結ばれ、何らかの関係性が発生したときに嫉妬という感情も芽吹く。スタンダールは告白の瞬間を「おそろしい深淵にのぞみながら、一方の手は完全な幸福にふれている」と表現しているが、そのコントラストが著しいだけに幸福をつかみそこなった場合、世界を喪失してしまったような絶望にとらわれる。ふと彼女が自分のものではないことを思い出し、それが致命的で取り返しのつかないことに思えて、気が狂いそうになる。なぜ狂気じみるかというと、その感情は人生が一度きりで、交換がきかないという実感と強く結びついているからだ。

このところ、人間は社会的、文化的な要因よりも、多くの部分を遺伝的なプログラムに負っているという生物学的な決定論が盛り返してきている。「利己的な遺伝子」のリチャード・ドーキンスなんかは「人間は遺伝子の乗り物にすぎない」と言う。そうすると嫉妬という感情も、遺伝子が自分の利益を守るために、人間=乗り物に対して警鐘を鳴らしているということなる。彼女をとられてもいいのか、ライバルに対して攻撃的になれと。しかし、そんなふうに相対化してみても(ふられたときによく起こる合理化の心的機制でもある)、辛いものは辛い。人間は情念にとらわれてしまったら、その外に立つことはできないのだから。

先週、ビートルズ特集で盛り上がったが、ジョン・レノンに 「ジェラス・ガイ Jealous Guy 」という曲がある。ジョンのヨーコに対する激しい嫉妬の感情をテーマにした歌である。下の動画で曲が始まる前にジョン・レノンの貴重なインタビュー映像があり、その発言は歌の内容と呼応している。



Intellectually I thought it right that owning a person is rubbish. But I love Yoko, I want to possess her completely. I don't want to stifle her. You know, that's the danger (is ) you want to possess them to death.
「頭では人を所有するなんて馬鹿げていると思ってた。だけど(今は)ヨーコを愛してて、彼女を完全に自分のものにしたいと思ってる。もちろん窒息させたくはないけどね。そこが危険なところなんだ。死ぬまで人を自分のものにしたいということの」(動画の28秒あたりから transcribed & translated by 黒カナリア)

「ジェラス・ガイ」は要するに「嫉妬に狂って君を傷つけてごめんね、そんなつもりはなかったんだ」という歌なのだが、インタビューからはジョンのヨーコに対する思い入れの激しさを垣間見せられる。ジョンの発言にはマッチョな匂いもするし、たぶんオリエンタリズムも入っている。ジョンは80年に凶弾に倒れる直前のインタビューでも「ヨーコより早く死にたい。ヨーコが死んだら僕は生きていけないから」と語っていた。

ジョンの嫉妬は三角関係によるものではないように聞こえる。それは必ずしも三角関係である必要がない。ジョンの場合、ヨーコに受け入れられているが、捕まえても捕まらない、完全に自分のものにしていないという実感がある。嫉妬という感情は具体的なライバルがいなくても、相手の未知の部分に向けられる。「君が僕のことをもう愛していないかもしれないと思うと不安になった」とあるように、「自分にとっての唯一の運命の女性」(小さいときはあまり会うことができず、早くに事故でなくなったジョンの母親?)に愛されないという挫折が深く刻み込まれていたのかもしれない。あるいは文化背景の違う女性に対して余計そういう感情を抱いたのかもしれない。

イマジン(紙ジャケット仕様)「世界に向けてベッドイン」という平和を訴えるパフォーマンスまでやったふたりの関係が象徴的なのは、当時のピッピーの動きと重なり合うからである。1960年代後半から1970年代前半にかけて盛り上がったヒッピー運動は、まさに東洋という他者を理想化していた。1967年のサンフランシスコ発の「サマー・オブ・ラブ」という呼称からもわかるように、そこには「愛」という漠然とした理想が掲げられていたが、東洋は、いまだ自分たちが到達していない、愛に溢れた世界だった。そうやって東洋はいつの時代も西洋の幻想を引き受けてきたのだが、サイードを挙げるまでも無く、それは西洋が自分に欠いているものの投影でしかなかった。ベトナムの泥沼化した戦争に対する反発と自責や、ヒッピーのコミューン運動にも影響を与えたマオイズムの流行も、ほとんど一方的な東洋崇拝に油を注ぐことになった。

話が変わるが、ネットで「草食系男子」に関する記事を見つけた。宮台慎司の方程式によれば、「ギャルゲーで充分」の行く末は孤独死なんだそうだ。

「男子学生からの相談が「相手がいない」から「相手と長続きしない」に変わったのがこの数年。抽象的にいえば「現実の異性とつきあっても確かな関係が得られない」という事態で、セックスの相手がいないよりも深刻です。背景にあるのがコミュニケーションの「フラット化」です。情報ツールの発達で人間関係が流動化すると「この女(男)がダメならほかへ」といつでも代替できるようになり、自分も取り替え可能化されているのではと疑心暗鬼が生じます」

ジョン・レノンの場合をみても、嫉妬の激しさは強烈な「肉食的な」欲望と裏腹である。宮台の言う草食的な関係においては、嫉妬という感情もあまり起こらないのかもしれない。たとえ起こったとしても面倒な感情として、その関係とともに即刻切り捨てられるのだろうか。しかし嫉妬はネガティブな感情とはいえ、関係性の確かな実感でもある。人生もうおしまいだとか、絶対的に思えてしまう感情に振り回されながら、自分の欲望の強度を確かめるチャンスでもある。その欲望自体は否定される必要なんて全然ない。それは幸福感とか希望の根源なのだから。それを飼いならしつつ、うまく生き延びさせることが肝要なのだ。それに井上陽水が「君によせる愛はジェラシー」と歌うように、アンビバレンスを引き受ける大人な境地だってあるのだから。

ところで、Jealous Guy はいろんなアーティストによってカバーされているが、その代表的なものは、ロキシー・ミュージック Roxy Music によるカバー。81年にジョン・レノンの追悼のためにロキシー・ミュージックがこの曲をカバーし、全英1位になった。しかし、今聴くには恥ずかしいくらいにグラマラス。PVではブライアン・フェリーが水色のスーツにピンクのネクタイで、ポーズを決めて歌っている。ブライアン、そんなに見つめないで(笑)。

ROXY MUSIC - JEALOUS GUY

斉藤和義が Jealous Guy のカバーをしている。友だちが「これいいよ」とメールに動画をはりつけてくれたのだが、最初カバーと気がつかなかった。歌詞の方は英語でも直訳でもなく、斉藤和義が日本語でアレンジしている。ギター一本で切なくも淡々と歌われる具体的な場面は、その向こうにストリートな闇と空虚感を漂わせている。サイケに響く12弦ギターは感情のゆらめきを映し出すようで、コードの変化がとてもキレイに聞こえる。斉藤和義は相手を傷つける手前の「届かなさ」を歌っているように聞こえる。「嫉妬していることに気がついてよ」って。もちろん、ジョン&ヨーコ的な、あるいは夫婦や恋人どうしというシチュエーションとしても読める。聴き手がそれぞれ歌詞を解釈しながら、自分にとっての一貫性のあるストーリーを組み立てるわけだが、シチュエーションの違いがあっても、感情の本質を的確に掬い取っているのが優れた歌と言えるのだろう。

斉藤和義「ジェラス・ガイ」





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2009年11月24日

世界的な農地独占の動き

国内生産だけでは自国民の食料をまかなえない国々が、国外で農耕地の確保に乗りだしている。

2007年以来、第一次農産物が急激な値上がりし、食料をめぐる暴動がいくつも勃発した。そのため多くの国々にとって、食料自給率を確保するために農耕地の獲得が最優先事項になっている。中国などはその代表格で、「中国は10%の農耕可能地でもって、世界人口の22%を占める人々に食料を供給せねばならない」と農業コンサルタントのアクセル・ドゥ・マルテーヌは解説する。

こういったわけで中国人たちは土地探しに乗りだし、結果として、中国の約40社の農業関連企業が5大陸30カ国に居を定めることとなった。2007年以来、土地獲得のために中国当局は15億ユーロを支出している。これら農園ではおもにコメ、大豆、トウモロコシといった中国で不足している食料品を生産している。こうしてカザフスタンの土地のおよそ400平方kmが中国に譲られることになったのだ。一見すると、こうした構図は(たいていは貧しい)国々にとって、投資の恩恵を受けるのだから、おいしい話に思われる。けれどもこのやり方はそれ自身の限界を抱えもつ。「中国は自国から労働力と種をもちこみ、また生物多様性の現地事情をほとんど考慮に入れていない」とスペインのNGO組織であるグランは指摘している。

加速する取引

中国と国境を接する国々もまた、大々的にこうしたプロジェクトに乗りだしている。韓国は肉をまかなうためにアルゼンチンで土地を手に入れた。日本は植物油と砂糖を求めてエジプトに、インドはパーム油を求めてマレーシアに興味をもつといった具合だ。忘れてはならないのがロシア、そしてサウジアラビア、カタール、クウェートといった湾岸諸国で、これらの国々もまた農地独占に乗りだしている。当然、こうした動きが世界中の同意を得ているわけではない。マダガスカルの世論は、2008年秋にラバロマナナ大統領が130万ヘクタールもの土地を、なけなしの金で韓国の大宇に売り渡すのに同意したことを支持しなかった。そして暴動によって政権が転覆させられ、そのあとを引き継いだ政府は取引を中止した。

ともかく、世界のNGOや国際組織を結集した国際土地連合(ILA)によると、2009年上半期において、取引交渉の対象となった土地は3000万ヘクタールにのぼるとみられ、これはフランス国内で開拓された土地(2750万ヘクタール)をわずかに上回る。あるひとつの動きが加速している。2008年には、1000万ヘクタールの土地が持主を替えた。そしてヨーロッパ人とりわけフランス人たちもこの買い付け騒ぎに手を出しているのであるが、これは驚くにあたらない。というのも、この耕作可能な土地にからむ金のやりとりを理解していたからである。1957年にPAC(共通農業政策)(註:EUの農業保護政策)が調印されたのは、資源を相互扶助し食糧不足を避けるためであった。しかしずっと以前から時代は変化してしまっている。今日、ヨーロッパ農業は生産過剰で農産物を大量に輸出している。2013年、PACの再交渉がおこなわれるときにはこのことを忘れてはならないだろう。とりわけ、2050年までに世界人口が現在より3分の1増大するという観点からだ(註:現時点の世界人口は68億人。2050年には92億人になると予測されています)。






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タグ:農地独占
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2009年11月23日

週刊フランス情報 16 - 22 NOVEMBRE

初代EU大統領にベルギー首相=EU首脳会議
■欧州連合(EU)は19日、臨時首脳会議を開き、初代の欧州理事会常任議長(EU大統領)にベルギーのヘルマン・ファンロンパイ首相、外務・安全保障上級代表(EU外相)に英国のキャサリン・アシュトン欧州委員(通商担当)の指名で合意した。
■EU大統領は、12月1日のEUの新たな基本条約「リスボン条約」の発効と同時に創設される。EUは世界的な金融危機後の中国などの新興国の興隆に対応する必要にせまられているものの、ファンロンパイ氏とアシュトン氏は共に欧州以外での知名度は低い。アシュトン氏は記者団に対し「自分のこれまでの経験が生かせると信じている」とし「これからの仕事ぶりを見て欲しい。結果に満足してもらえるはずだ」と述べた。ファンロンパイ氏は、欧州が「これまでに例がない困難な時期、不安と先行き不透明感と自信喪失の時代」から脱却できるよう「一歩一歩」前進することを確約した。
■ファンロンパイ氏は62歳。アシュトン氏は53歳。2人とも地道な交渉と譲歩の手段を使う意見調整型の候補者として知られた。対照的なEU大統領候補だったのは英国のブレア前首相。英国が初代EU大統領の座にブレア氏を推していたため、加盟国間の調整に数週間かかった。ようやく合意が得られたのは、ブラウン英首相が、英国のアシュトン氏をEU外相に推す代わりにブレア氏のEU大統領就任の要求を取り下げたからだ。ブレア氏は長く、初代EU大統領の最有力候補とみられていた。しかし英国以外の多くのEU加盟国は、ブレア氏よりも意見調整型の候補を望んでおり、ドイツとフランスが結託してブレア氏の就任阻止に動いた。
(11月20日、ロイター)

シャルロット・ゲンスブール、BECK全面バック・アップの新作をリリース
■フランスを代表する大女優、シャルロット・ゲンスブール(Charlotte Gainsbourg)が、BECKの全面バック・アップで作り上げたニュー・アルバム『IRM』をリリース!前作『5:55』(2006年)に続く新作で、BECKが全曲を書きおろし、さらにプロデュースとミキシングも担当しています。アルバムには今年10月より無料ダウンロード配信されているタイトル曲「IRM」のほか、BECKとのデュエット曲で、公式サイト内にてビデオ・クリップが公開されている「Heaven Can Wait」など、全12曲を収録。ストリングスのアレンジにBECKの父親デヴィッド・キャンベルが参加しているほか、ドラムにジョーイ・ワロンカーとジェームズ・ガドソンが、キーボードにブライアン・ルバートンが、トランペットにデヴィッド・ラリックがそれぞれ参加しています。BECKが他のアーティストの作品に、ここまで深く関わるのは初めてという本作。注目のコラボ作、アナタもぜひご体験を!
(11月20日、CDジャーナル)

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ペットボトル入りボジョレーは「ノン!」
■19日に解禁されたフランス産新酒ワイン「ボジョレ・ヌーボー」を管理する統制委員会のダニエル・ビュリア会長は同日、都内で記者会見し、日本でペットボトル入りのヌーボーが販売されたことについて「伝統やイメージを重んじる観点から反対だ。委員会として禁止するつもりだ」と述べた。会長によると、統制委が定めた基準を満たさなければ「ボジョレ」と名乗ることができない。「来春までには禁止を決定したい」と述べた。
(11月19日、共同通信)
★ビュリア会長の今回の発言に対し、ペットボトルを採用した輸入販売会社は、軽量なペットボトルは輸送コストを減らせることに加え、輸送時に発生する二酸化炭素(CO2)の排出削減にもつながる。またペットボトルといっても、製造工程について特許を取ったもので、UV(紫外線)フィルターが加工され、ガラス瓶と同じくらいワインが酸素に触れにくい性能を持っている。消費者にワインをもっと手軽に、身近に感じてもらう商品で、環境や機能面で自信を持っていると説明。

「ニセジャポ」にダマされてはいけない……海外の日本食事情
■海外に住むと誰しも言葉、習慣、メンタリティーなどさまざまな生活上の問題にぶち当たる。その中でも特に深刻なのが「食」。短期滞在なら我慢もできるが、長期になれば切実度は膨れ上がり、いつしか寿司やラーメンが夢に出てくるようになる。日本の食材は一昔前に比べ手に入れやすくなり、日本食ブームと言われる今、日本食レストランを見つけることはそれほど難しくないのだが、日本人が満足できる「本物の店」は少なく、あったとしても目玉が飛び出るほど高い。今回は身近になってきたが、まだまだ悩ましいヨーロッパの日本食事情とパリにおける日本食レストラン推奨制度をレポートしたい。(続きはタイトルをクリック)
(11月17日、Business Media 誠)

タランティーノが惚れこんだ新ヒロイン、メラニー・ロラン
melanielaurent01.jpg■鬼才と呼ばれる一方で“タラちゃん”という愛称も定着しつつある、言わずと知れた売れっ子フィルムメーカー、クエンティン・タランティーノ。新作を発表するたびにセンセーションを巻き起こすのは当たり前、アクション系、SF系、ラブコメ系…というおおまかなジャンルに“タランティーノ系”が加わってもいいほどの独特の世界観を描き続けている。
■そして、ブラッド・ピットと初タッグを組んだ『イングロリアス・バスターズ』は彼の集大成とも言える作品に仕上がった。第二次世界大戦時の対ナチ戦と復讐劇が織り混ざったドラマだが、真面目な歴史映画でも、アクション・シーン満載の戦争映画でもなく、言えるのは期待を裏切らないエンターテイメントであるということ。
■主要キャストとしてキャスティングされたフランスの女優メラニー・ロラン Mélanie Laurent もタランティーノ監督であることが出演の決め手であり、「タランティーノ作品は大好きよ!もちろん、全作品を観ているわ!」と、声を弾ませる。「フランス人は彼の作品が大好きなの。多くのフランスの俳優が彼と一緒に仕事をしたいと思っているけれど、まさか自分が一緒に仕事をできるなんて思ってはいないわ。私だって驚いたもの。しかもブラッド・ピットが共演者だなんて!」。フランスでそこそこ有名であっても海外では無名に近い女優にとって、憧れの監督の下、ハリウッドのスーパースターと肩を並べて演じられること自体「信じられない!」ことなのだろう。
(11月19日、cinemacafe.net)

ポルトガル、フランスらが出場権獲得!―W杯予選プレーオフ
■現地時間18日(以下現地時間)、各地で2010年W杯欧州予選プレーオフ・セカンドレグの試合が行なわれ、ポルトガルがボスニア・ヘルツェゴビナに1対0と白星を収め、本大会出場への切符を手にした。また、フランスも延長戦の末にアイルランドを下して、W杯出場を決定。一方、ロシアはスロベニアに敗れて、無念の敗退となった。
■14日のプレーオフ・ファーストレグでボスニアに先勝していたポルトガル。エースのクリスティアーノ・ロナウドを負傷で欠くなか、前半こそ得点を奪うには至らなかったものの、迎えた56分、メイレレスがネットを揺らして先制に成功。この虎の子の1点を最後まで守り切り1対0で勝利。2試合合計スコア2対0で、見事本大会への出場を決めている。
■アウェイでの初戦を1対0で勝利していたフランスは、ホームでアイルランドと対戦。この日は、90分間では0対1で敗れて2試合合計スコア1対1に持ち込まれたが、迎えた延長戦にガラが決勝点を挙げ、なんとか南アフリカ行きを決めた。
■そのほか、スロベニア対ロシアの一戦はスロベニアが1対0で勝利。2試合合計スコアは2対2となったものの、アウェイゴールルールでスロベニアが勝ち抜きを決めた。また、敵地でウクライナを1対0で破ったギリシャも、2試合合計1対0でW杯出場を決めた。
■また、アフリカ最終予選のグループCでトップに並んでいたアルジェリアとエジプトのプレーオフでは、アルジェリアが1対0で勝利して本大会への切符を獲得。南米5位のウルグアイと北中米カリブ海4位のコスタリカによる大陸間プレーオフ・セカンドレグは1対1のドローに終わり、2試合合計2対1でウルグアイが勝ち抜きを果たした。これにより、2010年W杯に出場する32カ国が決定した。
(11月19日、ISM)





★commented by cyberbloom

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2009年11月21日

フランスがW杯出場を決めるも、アンリのハンドでヨーロッパは大騒ぎ!

ティエリー・アンリがウェブの至るところに出没している。ネタになっているのは彼の「神の手」だ。アイルランド人たちはハメを外して楽しんでいるが、フランス人たちも同様だ。アンリの事件は、至るところで、みんなが意見を述べるようなテーマになった。ちょうど同じときにEUの大統領が選ばれたが、それには誰も興味を持っていない。ティエリー・アンリはフランスの恥ではない。優れたサッカー選手だ。もちろんW杯に出場できるのも嬉しい。それでも、ネット上に現れたパロディーには思わず笑ってしまう。(Yahoo!Franceより)

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□こんなゲームも↓↓↓(JOUEZ=PLAYをクリック!)
Qualifiez la France avec les mains !―アンリのハンドでフランスをW杯へ!

その他パロディいろいろ

□関連ニュース

FIFAが再戦却下、ハンド論争の仏、アイルランドW杯予選
■サッカーのワールドカップ(W杯)2010年南アフリカ大会に向けた欧州予選のプレーオフ、フランス対アイルランド戦で仏側にハンドの不正があったとして、アイルランド・サッカー協会が国際サッカー連盟(FIFA)に再試合を要請した問題で、FIFAは20日、これを却下する立場を明らかにした。FIFAは公式ウェブサイトで、ゲーム実施規定により、試合での裁定は審判が行うものであり、判定は最終的なものであると表明、試合結果は覆らないし、再戦も有り得ないと主張した。
■フランスとアイルランドはプレーオフの2試合合計が1─1となり、18日の第2戦で延長に突入。前半13分、FKからのボールを「手」で止めた仏FWアンリがゴール前のDFギャラスにアシストして得点を上げていた。しかし、アシスト前の「ハンド」行為がテレビカメラでもしっかりと映り、アイルランドの選手のみならず、観客もが「いかさまだ!」と叫んでいた。主審はハンドに気付かなかったとみられ、ホイッスルを鳴らさずに試合を続行し、前回W杯準優勝のフランスがW杯への切符を手にしていた。アンリは試合後、あっさりと「ハンド」を認めたが、「自分は審判じゃない」とも話していた。
(11月20日、CNN.co.jp)

サッカー・渦中のアンリが声明
■W杯欧州予選プレーオフ・フランス−アイルランド戦(18日)の判定をめぐる問題の渦中にあるフランスのアンリは20日、「最も公正な解決策は試合のやり直しだが、自分ではコントロールできない」と声明を発表した
(11月21日、時事通信)



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2009年11月20日

My Ever Changing Moods バブル世代のテーマソング

weller01.JPGデパートの服売場をブラブラ歩いていると、どこかで見たことのあるシルエットに目が留まった。それが誰のものか気がついたとき、すでに頭の中には、My Ever Changing Moods のイントロが流れ出していた。タケオキクチがスタイル・カウンシル Style Council とコラボTシャツを作ったらしい。衝動買いしちゃったよ。

次に馴染みの輸入モノの古着屋に寄ると、お店のお姉さんが、ブルーの色合いと襟の感じが「これしかない」と思わせるラルフ・ローレンの半袖のシャツを出してくれた。サイズもぴったりだし、さっきのTシャツにも合いそう。シャツはリサイクル、リユースで十分。古着は趣味だけでなく、実需の問題になりつつある。すでにシャツに何万も出すのがバカバカしい時代になってしまった。このメンタリティーは百貨店の売り上げが落ち続け、ユニクロばかりが儲かるデフレ状況とも共振しているのだろう。1000円を切るジーンズが登場したり、衣料品の値段の水準が切り下がっていることで、古着も売れなくなっていると聴く。

ところで、ポール・ウェラー Paul Weller はバンドの絶頂期にあったパンクバンド、ジャム The Jam を解散し、ミック・タルボット Mick Talbot らとスタイル・カウンシルを結成した。「マイ・エヴァ・チェンジング・ムーズ My Ever Changing Moods 」がヒットしたのは1984年のことだ。

My Ever Changing Moods - THE STYLE COUNCIL

スタイル・カウンシルは80年代のイギリスの顔みたいなグループだったが、当時のイギリスは製造業が衰退し、景気の良い時期ではなかった(ブレア政権下の2000年あたりから金融産業で復活するも、それがサブプライムで裏目に出てデフォルトに陥るとも言われていた)。一方日本はバブル突入前夜。まさに日本は「シャウト・トゥ・ザ・トップ(Shout to the Top)」(この曲はTVのテーマ曲やCMによく使われていた)という状態にあり、スタイル・カウンシルは本国イギリスよりも日本で高い人気を誇ることになった。時代の気分にぴったりはまっていたのだろう。一方、当時の友だちの大半は決まりきったようにユーミンかサザンのファンだった(ユーミンとサザンはミリオンセラーアーティストとして離陸を開始した頃だ)。

Shout to the Top - THE STYLE COUNCIL

Our Favourite Shopザ・スタイル・カウンシル・グレイテスト・ヒッツ

スタイル・カウンシルは、ソウル、ファンク、ボサノバ、ジャズなど様々な音楽のスタイルを取り入れたスキゾフレニックな音楽だった。それはジャムの枠に納まりきらなかったポール・ウェラーの多彩な趣味を反映していて、その確信犯的な節操のなさがカッコよかった。特にこの代表曲はムードが変わり続ける(ever changing)という彼らのスタイルを高らかに宣言しているようだ。めくるめく商品、めくるめくトレンド、いろんなものに目移りしながら軽やかに街を歩く感覚に満ちていた。

久しぶりにクローゼットの奥からベストアルバムを引っ張り出してiPodに入れたら、ここ一週間のヘビーローテーションになってしまった。しかし、バブルはとっくに吹き飛んでいて、脳天気なバブル世代も冷水をぶっかけられるような時代に突入してしまった。

「おひとり様」で知られる社会学者の上野千鶴子が対談本『ポスト消費社会のゆくえ』の中で次のように書いている。「私たち団塊世代は、自分の成長期と日本社会の成長期が歴史的に重なった世代です。それは歴史の偶然にすぎませんが、幸運だったと思います。私たちの世代は、時間が経てば事態は今よりも良くなるだろうという、身体化された根拠なき楽観をもっていました。ところが今の若者は、91年からの長きにわたる不況のもとで、思春期を過ごしてきて、時間が経てば現状よりも悪くなると感じながら大人になってきた世代です。生命体として成長するさなかに、そういう後退の感覚を身体化していきます」

こういう決定論は傲慢に聞こえるし、言われた方は救いようのない気持ちになるだろう。社会学どころか生物学的な決定論はさらに救いようがない。こう断言してしまうところが、恵まれた世代が若い世代の現状を理解するのはいかに難しいかを物語っている。バブル世代は「身体化された根拠なき楽観」を持てた最後の世代なのだろう。確かにそういうものに支えられている実感はある。しかし団塊世代のように逃げ切れる保障は全くない中途半端な世代でもある。それにバブルは所詮バブルで、コアになるような中身のある経験をしたわけでもない。

しばしば上の世代からばら撒かれる、いかにも信憑性のありそうな物語に乗ってはいけない。そんなものを間違っても内面化してはいけない。それは多くの場合、彼らの自己正当化であり、下の世代の自己責任化を促している。高度成長期には日本人として同じ時代を歩んでいるという一体感はあったかもしれないが、私の世代あたりから時代性が希薄になり、その空隙にサブカルチャーが侵入し、しばらくして今度はサイバースペースが充填された。良くも悪くも同質な、時代の刻印のない世代なのだ。

所詮根拠がないオプティミズムならば、どこからか調達すればいい。オプティミズムの作られた方も変わってしまったのだ。それが身体化され得ない脆弱なものだとしても、ありあわせのオプティミズムで自分の物語を支え、彼らの優勢な物語に対峙させるしかない。ブルーな自分を笑うユーモアや、自分を奮い立たせるカラ元気もときには必要だ。音楽もまたそういう役割を果たしてくれるだろう。スタイル・カウンシルがそういう音楽だというわけじゃなく、それぞれが自分を勇気付ける自分だけの音楽を持っているという意味で。音楽は直接的な世界像を与えてくれるし、移ろいゆく音は自由の象徴のようなものだ。

最後に他人のフンドシを借りて、フランスに落とそう。スタイル・カウンシルはポール・ウェラーのビジュアルにも多くを負っていたが、彼のファッションはフランスとは無縁ではない。次のキャベ男さんの一節はイギリスとフランスの微妙な関係をうまく言い表している。

「ジャケットはコートをまとったポール・ウェラーとミック・タルボット。カッコ良すぎる。インナー・スリーブではパリ8区フランソワ1世通りのカフェを前に、ほぼ同じスタイルの二人の姿を捉えた写真があるが、ジャケットの写真もこのパリ8区での撮影なのだろうか?ちなみに裏ジャケットには、ロベスピエール、ダントンと並びフランス革命において中心的役割を果たしたマラーの言葉が引用されている。それにしてもこの二人のファッション、イギリス人が意識したフレンチ・カジュアルなのかもしれないが、パンツはくるぶしの上5センチでカットされており実にイギリス的。そして、録音も当然ロンドン。写真はパリ、アルバム・タイトルをフランス語にしてもイギリス人がパリなんかでロックのレコードを録音できるはずがない」(by キャベツ頭の男)


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2009年11月19日

岡尾美代子の「Land Land Land」を読み、外国を旅した気分になる

部屋の片付けをする。
引き出しの奥にパスポートを発見するも、すでに有効期限が切れて久しいことに気づく。
海外旅行がすっかり縁遠いものとなってしまったことを実感する。

というわけで岡尾美代子の「Land Land Land」を読む、というより眺める。
「旅する A to Z」というサブ・タイトルが示すとおり、旅についてAからZまで岡尾さんがセレクトしたキーワードについての文と写真。

写真の大部分は岡尾さん自身の撮影によるものだがポラロイド特有の発色が眩しい。
とりわけロシア、北欧で撮影されたいくつかの写真は「夢の中のような」と形容したくなる美しさ。

写真とは結局のところ現実の断片でしかないのだが、時に極めて現実感を欠いたイメージを生み出してしまうことことに改めて驚かされる。

家にいながらにして外国を旅した気分にさせてくれる一冊。


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5 旅に出たくなる本
4 本の“たたずまい”がいい。
5 岡尾さんはJET SETTER
5 ポラロイドカメラが欲しくなる本
5 SWEET!





キャベツ頭の男

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2009年11月18日

リマスター発売記念 私の好きなビートルズ U

「私の好きなビートルズ」の第2弾です。今回は不知火検校さんと exquise さんのをカップリング。

exquise 編
ラバー・ソウル80年代のUKロックシーンにどっぷり浸かっていた10代の頃、ビートルズは初期のアイドル時代のイメージと耳に馴染みすぎる名曲の数々が古臭く思えて自分から聴きたいと思うことはなかった(今となれば80年代の方がはるかに安っぽくて古臭く見える)。それが大学生になって、ビートルズ世代の先生からまとめてアルバムを聴かせていただく機会を得て、特に中〜後期の音の斬新さに驚いた。彼らを「発見」した当時はずいぶんと繰り返し聴いたもので、今ではヘビロテとはいかないけれど、定期的に無性に聴きたくなる。

ベストアルバム:RUBBER SOUL
いちばん好きなアルバムはどれか、と言われれば、THE BEATLES (通称WHITE ALBUM)も捨てがたいのだが、やはり RUBBER SOULだろうか。アイドルから本格的ミュージシャンへ脱皮しようと、新しい試みを次々盛り込んだ革新的アルバム、という位置づけもさることながら、かつてドライブ用ソングとして挙げた "Drive My Car"をはじめ、"Norwegian Wood", "Michelle","I'm Looking Through You" などポップでかつ旋律の美しい曲がずらりと揃っていることが、この作品の魅力である。

ベストソング:Lovely Rita 他
ザ・ビートルズそれではいちばん好きな曲は、と聞かれると名曲が山のようにある中から1曲だけ選ぶのは難しすぎるので、せめて3曲にさせてもらえるなら、名曲中の名曲、ももちろんいいのだけれど、今でもよく聴くのは、わりと小品、というか何でもない感じの曲が多い。

Lovely Rita (SGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND)
サイケな香りがするイントロと終盤の「チク・チク」コーラスがとても好きな曲。この「可愛いリタ」とは駐車違反取締りの婦人警官のことである。

Rocky Raccoon (WHITE ALBUM)
アコースティック・ギターの美しい調べと古き時代のアメリカを思わせるようなホンキー・トンク・ピアノの間奏が印象的な曲。「ラクーン(アライグマ)」という言葉の響きとイメージも好きだ。

Mother Nature's Son (WHITE ALBUM)
これもアコースティック・ギターのシンプルな音色が美しい曲。ポール・マッカートニーのヴォーカルが優しく響く。

おまけ:山ほどあるビートルズのカヴァーで気に入っているのは、The Black Keys の "She Said, She Said"である。オリジナルのサイケな雰囲気も好きなのだけれど、このアメリカ出身の2人組によるカヴァーは、さらにブルージーなアレンジがされていて、クールで渋い音になっている。

不知火検校編
ビートルズを初めて聞いたのは1975年です。ポールが解散後に結成したWingsというバンドが全米ツァーを行い、その模様を収録した「USAライヴ」と呼ばれる三枚組のLPレコードが発売された頃です。当時、ポールの人気は最高潮に達していました。考えてみればビートルズが解散してまだ5年しか経っていない頃です。そんなわけで、ビートルズは子どもの頃の思い出と結びついています。当時、8歳だった自分がビートルズを理解できていたのか分かりませんが、とにかく250曲以上の作品をカタカナで歌えるようになりました(笑)。その後、15歳くらいで聴くのをパタリとやめてしまったのですが、街なかで時々流れてくるメロディーには今でも胸を熱くさせられることがあります。

ベストアルバム:BEATLES FOR SALE
Beatles for Sale 芸術的な完成度から言えば、『ラバーソウル』、『サージェント・ペパーズ』、『アビーロード』などが上位に来るものでしょう。これらの素晴らしさはもはやだれもが認めるものです。しかし、For Saleというこのアルバムも渋い出来の作品ではないでしょうか。チャック・ベリーやバディ・ホリーなど、収録曲の半分近くが他人の曲です。しかしこれらは、彼らがメジャーデビュー前にキャヴァーン・クラブで歌っていた曲目で、ビートルズ以前のビートルズを聴くことが出来るアルバムと言えます。キャヴァーン・クラブ時代のライヴ録音ではかなり下手(歌も演奏も)だった彼らが、メジャーデビューを果たした後には往年の名曲を完全に自家薬籠中のものにしている様がこのアルバムでは窺えます。ビートルズが初期から中期へと変貌していく最中に、過去と決別する瞬間を捉えた奇跡的なアルバムのような気がするのです。

ベストソング:Something
本当はA day in the lifeと言いたいところなのですが、既に選ばれてしまっているのでこれを選びました。ジョンとポールの影に隠れて才能を発揮できなかったジョージが、While my guitar gently weepsを経て、ついに自分自身の世界を確立した曲。その壮大な構成は一曲の交響曲にも匹敵するもので、ロック音楽がついにクラシック音楽に勝るとも劣らぬ世界を築くことができることを証明したと言えます。その意味ではYesterdayやLet It Be以上の完成度を持つ曲ではないでしょうか。しかし、この曲によってジョージがジョンやポールと並ぶ才能を開花させた結果、ビートルズはもはやこれまでの体制を維持できなくなり、解散することを余儀なくされたとも言えるのです。





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2009年11月16日

フライング気味の2010年ワールドカップ出場国紹介

2010 FIFA World Cup South Africa Official Book来年のワールドカップ(in南アフリカ)予選は11月18日にすべての日程が終了し、出場国が出揃います。先日紹介したフランス代表についてですが、きのう14日、敵地でアイルランド代表に1-0で勝利(詳細はこちら)。プレーオフ突破の可能性が飛躍的に高まり、まずは一安心といったところです。

また現時点で、出場国の顔ぶれがほぼ出揃っており、どのような大会になるのか想像が膨らみます。そこで、ややフライング気味ですが、これらを紹介し簡単にコメントしていきたいと思います。

アジア
日本、韓国、オーストラリア、北朝鮮

ヨーロッパ
オランダ、イングランド、スペイン、ドイツ、デンマーク、セルビア、イタリア、スイス、スロバキア

南米
ブラジル、パラグアイ、チリ、アルゼンチン

北中米カリブ
メキシコ、アメリカ、ホンジュラス

アフリカ
南アフリカ、ガーナ、コートジボワール、ナイジェリア、カメルーン

オセアニア
ニュージーランド

の26ヵ国。残りの6枠が「フランスVSアイルランド」「ポルトガルVSボスニア・ヘルツェゴビナ」「ギリシャVSウクライナ」「ロシアVSスロベニア」「コスタリカVSウルグアイ」「アルジェリアVSエジプト」の中から選ばれることになっています。

さらに以上を受けてコメントを残していきますと、まずアジア代表の顔ぶれに注目。まさに「東アジア代表」といってもいいくらいです。もともと実力のあるオーストラリアが今予選からアジア枠に入り勢力地図がやや東側に傾くかと思っていたら、これまた古豪の北朝鮮が滑り込んで(ワールドカップでのアジア勢の初勝利は1966年大会の北朝鮮によってもたらされました)、アジア代表から常連の中東勢が出場権をこぞって失いました。唯一バーレーンがプレーオフに進出し望みをつないでいましたが、先日大陸間プレーオフでニュージーランドに敗退してしまいました。

また4大会連続出場となった日本ですが、「グループリーグ突破」が最低限の仕事になるといってもいいと思います(岡田監督は「ベスト4」を目標に掲げていますが)。自国開催時にホームの利を生かしてグループリーグを突破していますが、それ以外の2大会の戦跡は計6試合で1分5敗とかなり苦戦しています。これはほかのアジア勢にも当てはまることで、アジア勢はワールドカップにおいて圧倒的に分が悪く、これではお目こぼしでアジアに出場枠があてがわれているといわれても仕方ありません。政治的にも話題になってる「東アジア共同体」じゃありませんが、4チームそろってアジアのプレゼンスを世界に示してほしいものです。

ついでヨーロッパ勢について。まず優勝候補としてドイツ、イタリア、イングランド、スペイン、オランダなどがあげられます。…っていつもとおなじじゃんと思うかもしれませんが、近年では例をみないほど、これらの国の力が他国を圧倒しています。たとえば、今回のワールドカップ予選でこれら5国は合計48試合を行い、42勝5分1敗という成績。この5カ国はヨーロッパのほかの国と試合をしても50回に1回しか負けない計算になりますから、実力が1歩も2歩も飛びぬけている感があります。本大会ではこの5チームはおそらくシードされて直接対決することはないと思いますので、まずその予選リーグでどれほどの力を他国にみせつけることができるか、また決勝トーナメントに進んでからの激突がどれほどハイレベルなものになるか、期待がふくらみますね(なお、スペイン、オランダに限っていえば下馬評が高いときにかぎって、チームに内紛が起ったり、中心選手をケガで欠いてしまいそのままずっこけてしまうといった悪いジンクスがあります…)。

最後に南米代表。あいかわらずブラジルの優位は揺るぎませんが、それ以外の南米のチームはこのところ元気がありません。マラドーナ率いる強豪アルゼンチンの勢いに翳りがみられ、今回の予選も薄氷を踏む思いでギリギリ突破しました。しかも、毎大会それなりの好チームを本大会に送り込んでくるのですが、90年大会で準優勝して以来、ベスト8の壁を突破できずにいます。それにたいして、地味ですがパラグアイという国にぼくは最近興味をもっています。今回の南米予選を2位で突破しこれで4大会連続8回目の出場、ここ最近の本大会ではベスト16の常連であり、さらに弟分のオリンピック代表はアテネ五輪で準優勝。人口600万人の南米の小国ですが、サッカー界における最高の「コストパフォーマンス」を発揮しているといってもいいでしょう。この強さの秘密はいったいなんだろうか、本大会では地味に注目しておきたいところです…




superlight

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2009年11月15日

週刊フランス情報 9 - 15 NOVEMBRE

各地で第1次世界大戦休戦記念式典、独首相が初めてパリの式典に出席
■第1次世界大戦(1914〜18年)休戦記念日の11日、数百万人の犠牲者を追悼する式典が世界各地で開かれた。フランス・パリ(Paris)ではフランスとドイツが初の共同式典を開催した。フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領とドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相は、パリの凱旋門にある無名戦士の墓に火をともし、両国は2度と戦争をしないことを誓った。
■ドイツ首脳がパリの休戦記念式典に出席するのは初めて。両国のかつてない緊密な協調関係を示しているとみられる。バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は米国での式典で、「理想を信じて戦ったこの若い国の勇気ある大勢の男女」を称賛すると述べた。ロンドン(London)では、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)が、増え続けているアフガニスタンで犠牲となった兵士たちを含め、戦死者への追悼を率いた。ただ、第1次世界大戦の最後の退役軍人たちは公式式典に出席しなかった。
(11月12日、AFP)

イーストウッド氏に叙勲 仏大統領
グラン・トリノ [DVD]■米国の俳優で監督としても活躍しているクリント・イーストウッド氏(79)が13日、エリゼ宮(仏大統領府)でサルコジ仏大統領からフランスのレジオン・ドヌール勲章のコマンドゥール章(3等)を授与された。「長年の活躍で世界中の観客を魅了してきた」との理由だ。イーストウッド氏は2007年にもレジオン・ドヌール勲章のシュバリエ章(5等)を授与されている。
■イーストウッド氏は、「ダーティーハリー」シリーズで世界的人気俳優になった。その後、監督としても活躍。「許されざる者」「ミリオンダラー・ベイビー」でアカデミー賞を受賞している。
(11月14日、産経新聞)
関連エントリー「グラントリノはいい車なのか」
関連エントリー「パリで見るクリント・イーストウッド」

諏訪敦彦監督とイポリット・ジラルド監督との共作『ユキとニナ』
■日本とフランス両国で活動する『不完全なふたり』の諏訪敦彦監督が、『イヴォンヌの香り』などで知られるフランスの名優イポリット・ジラルドと共同でメガホンを取った日仏合作の人間ドラマ。フランス人の父と日本人の母を持つ少女に起こる両親の離婚、親友との友情と別れを描き、少女の心の揺れと成長を繊細(せんさい)につづる。少女たちの真っすっぐさと大人たちの複雑さが絡まり合い、それぞれに変化していく姿が感動的。
■ストーリー:フランスで暮らすユキ(ノエ・サンピ)は、9歳の女の子。母親がフランス人の父と別れ、自分を連れて母国の日本に帰国すると知りショックを受ける。ユキは親友のニナ(アリエル・ムーテル)の協力で両親にもう一度仲直りしてもらおうとするがうまくいかず、家出することを決意する。
(11月10日、シネマトゥデイ)
□公式サイト http://bitters.co.jp/yukinina/

痩身イメージのフランス女性、26%が過体重=調査
フランス女性は太らない■フランス人女性は一般的にスリムなイメージを持たれるが、その4分の1は過体重であることが、10日に発表された最新の調査で分かった。スイスの医薬品大手ロシュとフランスのマーケティング会社が実施した調査で、フランス人女性の15.1%が肥満症、さらに26%が過体重であると分類された。男性にも同様の傾向がみられ、13.9%が肥満症、38.5%が過体重に属していた。
■お菓子やチーズ、ワインなどで有名なフランスだが、そうした食生活でも特に女性は痩身を保っているというイメージを長らく持たれてきた。しかし、実際のところ、フランス人の体重は過去12年間に平均3.1キロ増加し、胴回りも4.7センチ増えたという。 調査にかかわったマリー・アリーヌ・シャルル博士は、都市型の生活様式が肥満が進んだ最大の要因だと指摘。ロイターとの電話インタビューで「肥満率は都市部で急上昇している。座りがちな仕事が多く、交通機関が発達していることから歩く機会が少ない上、食べ物もすぐに入手できる」と話した。
(11月10日、ロイター) 
関連エントリー「フランス女性はみんなセクシー!?」

大阪市の高級ワイン入札、倍額で売れました
■大阪市は14日、昨年3月に閉館した文化交流施設「ふれあい港館」のワインミュージアムに眠っていた高級ワイン157本の一般競争入札を行った。60万円で購入したロマネ・コンティ(1921年)が、最高額の150万円で落札されるなど、155本が、市の購入額(555万円)の倍以上の総額1210万円で競り落とされた。入札には個人や法人、酒販事業者ら31者が参加。「宝の持ち腐れ」と批判された、シャトー・ペトリュス(49年)は98万円、シャトー・マルゴー(1900年)は82万円と、いずれも購入額の倍額で落札された。売却益は市の事業に活用されるという。
(11月15日、読売新聞)
★一方、新党大地の鈴木宗男衆院議員の質問主意書に答え、政府は13日、外国要人らを招く食事会のために外務省飯倉公館に貯蔵している約7000本のワインについて、政府資産スリム化の観点から在庫本数を削減するとした答弁書を閣議決定している。

若者の「海外旅行離れ」防ぐ 学生向け格安ツアーが登
■大手旅行各社が学生向けの割安海外ツアーを売り始めている。背景にあるのは、若年層の「旅行離れ」。20〜24歳の出国者数は8年前の3分の2程度(00年は166万人→08年は109万人)まで落ち込んでおり、各社とも各種の割引プランを用意して、なんとか学生を取り込もうと必死だ。
■阪急交通は2009年10月、学生限定のパッケージツアーを発売した。学生を対象とした商品は5年ぶりで、関西空港発だと添乗員なしでパリ5日間が6万9800円、ロンドン6日間が7万9800円とかなり安くなっている。応募には学生証の確認が必要だ。JTB西日本も、学生向け商品「ガクタビ」の目玉として、1月出発は30名限定、2・3月出発は各20名限定で、ロンドン7日間やパリ7日間が9万9900円のツアーを販売している。日本旅行も、11月13日から10年春の学生旅行ツアーを発売する。大英博物館見学ツアーが付くロンドン7日間が8万5800円、モンサン・ミッシェルツアー付きのパリ7日間が9万6900円と、前年よりも約15%の値下げとなっている。
■「昔は就職前に卒業旅行に行くというのが当たり前でしたが、価値観の多様化もあって最近はそうでもなくなってしまいました」と担当者は語る。最近の学生は、子どもの頃に親に連れられて海外旅行を経験していることも多く、卒業前に海外に行っておきたいという欲求が低い。また、不況で経済的に行きにくくなっているということもあり、「このまま若い世代が大きくなってしまいますと、旅行という習慣自体がなくなってしまうかも知れません。若い内に海外を見て、旅の魅力を知って頂ければ」と話している。
(11月13日、J-CASTニュース)

何と890円!ボジョレー・ヌーヴォーもユニクロ化?
■合同会社西友では、今月19日に解禁されるフランス産赤ワインの新酒「ボジョレーヌーヴォー」のうち、フランス有数のワイン会社である「グランシェド・フランス」社製の「フランソワ・フッシェ ボジョレーヌーヴォー PET」(750ml)を、890円という圧倒的な低価格で発売する。容器にペットボトルが用いられていることから、軽量化による配送コストの削減が可能になったことに加え、西友による直輸入一括大量購入により、ボジョレーヌーヴォーとしては圧倒的な低価格を実現した。
■今年のボジョレーヌーヴォーは、現地フランスでは『50年に一度の最高の作柄』と言われている。「フランソワ・フッシェ ボジョレーヌーヴォー PET」の他にも、「フランソワ・フッシェ ボジョレーヌーヴォー 瓶」(750ml:980円)や、ボジョレー地区北部の特定地域のぶどうだけを使った「フランソワ・フッシェ ボジョレーヴィラージュヌーヴォー」(750ml:1,180円)など、西友独自のボジョレーヌーヴォーの品揃えを昨年の2品目から6品目に拡大し、それぞれ圧倒的な低価格で販売する。
■西友が昨年11月に販売した「フランソワ・フッシェ ボジョレーヌーヴォー 瓶 2008」(750ml:1,279円)は、従来にない低価格で大きな話題を呼んだ。これにより、西友の昨年のボジョレーヌーヴォー全体の販売数量は、前年対比40%増を記録。西友は、こうした流れを受け、今年度、ボジョレーヌーヴォーの更なる低価格化に踏み切った。




★commented by cyberbloom

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2009年11月14日

リマスター発売記念 私の好きなビートルズ T

2009年9月9日、ザ・ビートルズの全オリジナル・アルバムがデジタル・リマスターされ、全世界で同時発売された。発売を記念していろんなイベントや企画があったが、うちのブログもそれに便乗してビートルズのベストアルバムとベストソングを選んでみることにした。今回の選者は Manchot Aubergine さん、bird dog さん、GOYAAKOD さん、cyberbloom の4名。

ビートルズは国境を越え、世代を越えて共有されている数少ない音楽のひとつでもある。かつて教養と呼ばれたものはそれ自体の価値以上に、多くの人に共有されていたから意味があった。コミュニケーションのチャンネルとして機能していたのだ。いまやそれに変わるものはビートルズであり、宮崎駿であり、iPodなのだろう。

Manchot Aubergine 編
ベストアルバム:REVOLVER
リボルバーレノンのキャリアのピークといえる名盤。RUBBER SOULもSGT.PEPPER'SもABBEY ROADのB面もいいけれども、粒ぞろいという意味では、本作が一番。レノンの代表曲と言っていい"She Said, She Said"、"Tomorrow Never Knows"の2曲を筆頭に怒濤のような名曲の数々。マッカートニーの曲では"For No One" "Here,There and Everywhere" "Got to Get You into My Life"が出色。"Eleanor Rigby"もいい(この曲は一般に「マッカートニーもの」と認識されているが、実はことのほかレノンの貢献が大きい)。

ベストソング:No Reply
意表を突くコード進行、ハーモニーのすばらしさ、ほろ苦さをたたえたストーリー性のある(しかも、かわいい)歌詞。レノンの名曲。マッカートニーの曲で一番好きなのは"Lovely Rita"。曲全体が日光を浴びた雪の結晶のようにキラキラきらめいている、超一流のポップソング。ついでにいうと、カラオケでの私の愛唱曲は"She's a Woman"と"Oh! Darling"。

bird dog 編
ベストアルバム:RUBBER SOUL
ラバー・ソウルビートルズは、子供の頃から全アルバムを聴き続けてきました。なので、どれか1枚というのは難しいのですが、なじみの深さからRubber Soulを選びました。

ポールのベースがDrive My CarやThink For Yourselfで暴れまくり、ジョージがNorwegian Woodでシタールを初めて披露し、ジョンがGirlでため息を歌の一部にしてみせ、リンゴがWaitで激しいタム連打と焦燥感あふれるタンバリンを聴かせる、という風に、それぞれのミュージシャンシップが遺憾なく発揮されているのもいいですし、Nowhere ManやIn My Lifeでジョンが一級の作詞家であることを証明したのも、このアルバムの特筆すべきところでしょう。コード進行やベースラインなど、タイトル通り、全体にソウルミュージックからの影響が色濃い作品だと思います。

またThe Wordの見事な三声ハーモニーや、Girlの「ティティティティ」、You Won’t See Meの「ウーラッララ」というユニークなコーラスなど、ビートルズのトレードマークであるコーラスアレンジも冴えています。(ただし、「ウーラッララ」に関しては、同じパターンをNowhere Manでも使い、しかも曲順が続いているのは、アイデアの使い回しを極力避けたビートルズらしからぬ失態だ、とイアン・マクドナルドが著書『ビートルズと60年代』のなかで批判しています。そう言われてみれば確かにそうで、おそらくレコーディング締切に追われたためでしょうが、アルバムの完成度という点でやや残念な部分です。)

ステレオ録音は、まだ過渡期であるため、やや分離が悪い部分もありますが、これ以降はライブで再現不可能な音像の追求へ邁進していくことを思えば、これはロックンロールバンドであることをまだやめていないビートルズの最後のアルバムという気がします。そして、やはりビートルズはロックンロールバンドとして、自分のなかでは輝き続けていることを考えると、このアルバムに対する自分の愛着も説明できるように思うのです。

ベストソング:You’re Going To Lose That Girl
聴くたびに胸を締めつけられるのは、Golden SlumbersからCarry That Weightに続くメドレーですが、これはビートルズの終り(それは同時に彼らの青春の終りであり、キャリアの頂点の終りでもありました)をそのたびに確認するからで、曲としての完成度やロックバンドとしての輝きとは、少しずれたところに感動があります。

ヘルプ!ロックンロールバンドとしてのビートルズ、というところにこだわれば、案外You’re Going To Lose That Girlあたりがベストトラックかもしれません。なんといっても、出だしからジョンのヴォーカルが冴えていて、お得意のファルセットもきれいに出ています。ポールとジョージが一つのマイクでコーラスを録音しているのも(少なくとも映画『ヘルプ!』ではそうなっています)、ライブのビートルズを彷彿とさせます。ジョージのギターソロも、この時期にしてはかなり良い出来と言えるでしょう。リンゴのドラムスは、曲への入りが最高にかっこいい。ボンゴもうまく絡んでいます。アレンジはシンプルですが、これ以上どこを工夫して欲しい、ということのない、4人だけで作り上げた最高のロックンロールだと思います。

cyberbloom 編
ベストアルバム:MAGICAL MYSTERY TOUR
マジカル・ミステリー・ツアー私がロックを聴き始めたのはハードロック(特にツェッペリン)からで、その後すぐにプログレにはまった。そのせいかビートルズは甘ったるい安易なロックだという先入観が抜けなくて、「クリムゾン・キングの宮殿」はビートルズがやろうとしていたことだ、というような批評を読んで、そんなわけないやろって頑固に思ってた。

ところがどっこい大学生になってビートルズ好きの彼女が聴けというから聴いた「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」にびっくり。ビートルズってこんなことやってたの?60年代後半から70年代前半のサイケ系をマニアックに聴いてたのに肝心なものを聴いてなかった。不在の中心の周囲をぐるぐる回っていたわけだ。それでも、ピンク・フロイドが裏「サージェント」とも言うべき「夜明けの口笛吹き」(⇒当時のアンダーグラウンドな雰囲気を伝える鳥肌モノの映像)を隣のスタジオで録音していて、様子をのぞきに行ったポールが「彼らには打ちのめされた」と漏らしたという逸話には救われた思いがしたものだ。

その後、アルバムとしてよく聴いたのは、「マジカル・ミステリー・ツアー」。「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」に代表される、サイケな浮遊感ときらめくポップセンスが融合した名曲が揃っている。「ハロー・グッバイ」や「フール・オン・ザ・ヒル」なんかも大好きだが、やはり「ストロベリー」のイントロのメロトロン(フルート)にしびれてしまう。

ベストソング:A Day in the Life
サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドこの前、あるアーティストの「ジェラス・ガイ」のカバーを聴いたとき、ジョンの曲だとすぐに思い出せずに、何だかビートルズの A Day in the Life と似た曲だなあと思った。どちらもジョンのボーカルとピアノが特徴的だが(A Day の中間部はポールが歌っている)、もしかしてコードパターン(GとかEm)が似てる?A Day in the Life は60年代サイケの金字塔、「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」の最後をしめくくる曲である。ビートルズの中でいちばん好きという人も意外に多い(坂本龍一もこれを挙げていた)。

世界を傍観するような淡々とした歌もいいが、やはりあのコーラスの部分にグッとくる。もっともこのアルバムは曲の切れの目のない史上初のコンセプトアルバムで、これをひとつの曲として捕らえるのは間違っているのかもしれない。実際、テーマ曲のリプライズ(これもカッコいい!)のあとに続き、めくるめくホットなインナートリップを最後にチルアウトするようなところも、この曲の魅力を高めているのだろう。この曲の最終コードはある音楽評論家によると「音楽の歴史の中でも最も決定的な最終コード」ということらしいが、曲の途中でドロドロしたオーケストラの音が入るのも印象的だ。表向きのコンセプトは架空のブラス・バンドのショーという形式になっているが、裏のテーマは Lucy in the Sky with Diamonds だ。ノリピーとオシオ君のおかげで風当たりの強いテーマになってしまったので、深入りはやめておこう(笑)。しかしながら、アニメーション映画『イエロー・サブマリン』での「ルーシー」とアニメーションの組み合わせは怖いくらいの映像&音響ドラッグ。脳みそがとろけそうになる。

フレンチ・ブログとしては、bird dog さんが挙げている「ラバー・ソウル」を推奨せねばなるまい。唯一フランス語で歌われている「ミシェル」、現在フランス人監督によって映画化されている村上春樹の小説のタイトルになった「ノルウェイの森」が収録されている。

GOYAAKOD 編
王道ではなく脇道ばかり歩いて音楽を聴いてきたものにとって、ビートルズとはさしずめ世界文学全集のようなもの。ということで、コメントする立場にはないのですが、ビートルズの音楽が一人歩きして「化け」たケースを、この場を借りて勝手に紹介させて頂きます。

カントリーのコーナーにアルバムが並べられているエミルー・ハリスが、70年代にレコーディングした”Here, There and Everywhere”は、名曲である原曲とはまた違う場所へ連れていってくれます(アレンジはニック・デカロです)。

☆青い部分は youtube へのリンクになっているので、いろいろ視聴してみてください。よかったら、みなさんのベストアルバム、ベストソングをコメントに書き込んでください。
ビートルズ国民投票の結果発表!(さらに結果を見る)
 ベストアルバム「アビイ・ロード」
 ベストソング「レット・イット・ビー」
「あの人に聞く、ザ・ビートルズと私!」(日本のアーティストが選ぶビートルズ)



★当エントリーは9月9日に main blog に掲載したものに加筆修正したものです。


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