2009年07月04日

Japan Expo 2009 開催!AKB48が登場!

AKB48 パリジャンの前でやるじゃん!
japanexpo09.jpg■人気アイドルユニット「AKB48」が3日、フランス・パリ郊外で初の欧州ライブを行った。2日にヴィルパント展示会会場で開幕した日本文化フェスティバル「ジャパンエキスポ2009」にゲスト参加。姉妹ユニット「SKE48」の松井玲奈(17)を含む16人で構成された遠征メンバーは、新曲「ダイヤモンド」「10年桜」など計10曲を熱唱。ヨーロッパ各地から集まった7000人の観客のハートをつかんだ。AKB48としては、07年9月の北京以来2度目となる海外公演。9月に米ニューヨーク、10月に仏カンヌでそれぞれライブを予定している。
(7月4日、スポニチアネックス)
★JAPAN EXPO 2009の公式サイトはこちら(www.japan-expo.com)。毎年7月の第1週末に行われる、漫画とアニメを中心に日本の文化をテーマとしたフェスティバル。1999年に第1回が開催され、今年で10周年。去年の2008年は13万4千人以上の来場を記録し、ヨーロッパ最大の日本専門イベントに成長。今年は15万人を見込んでいる。観客数の増加により、会場の規模は大きくなり、テーマも多様化。漫画やアニメ以外に、日本の音楽、ファッション、ビデオゲーム、スポーツ、そして伝統文化なども加わっている。会場では買い物、アーティストのライブ、ファッションショー、アニメや実写映画の上映会またはプレビュー、ゲスト作家のサイン会やトークショー、コスプレコンテスト、展示会、ゲーム、格闘技のデモ、バッティングセンターなど、日本の文化を楽しく実体験できるお祭りだ。
★ラルク・アン・シエルの2008年のヨーロッパ&アジア・ツアーのフィルムコンサートも行われるようだ。
★また新しい情報が入ったら、この記事に付け加えていきます。

関連エントリー:週刊フランス情報 22 - 28 JUIN 前編 パリで Japan Expo 2009 開催

AKB48パリ参上日本代表アイドルで〜す(7月4日、日刊スポーツ)
AKB48 - Japan Expo Presentation of the AKB48(AKB48を英語で紹介)
AKB48 devant la tour Eiffel(AKB48、エッフェル塔に到着)
Les 14 artistes à Japan Expo 2009 en 10 minutes!(エキスポに出演の14アーティストを10分で)
AKBINGO! -フランス語講座(かなり高度!)
Groupe phare de la scène japonaise musicale, l'Arc-en-Ciel vous propose de visionner un film exclusif retraçant leur grande tournée en 2008 en Asie et en Europe !(ラルク・アン・シエルのフィルムコンサートの予告)

★去年のJAPAN EXPOはこんな感じ。日本のテレビが紹介。




JAPAN EXPO AWARDS発表!

▼2009 Japan Expo Awards の主な受賞作品

▼マンガ
・Best Shonen :Fairy Tail
・Best Shojo :Vampire Knight
・Best Seinen :Detroit Metal City
・Best Edition :Blackjack-Deluxe Edition

▼アニメ
・Best Series Adopted from a Manga :Death Note
・Best Original Series :Elfen Lied
・Best Edition :Death Note Limited Integral Edition

▼音楽
・Best Group/Artist :Anna Tsuchiya
・Best Alubum :GIMMICAL☆IMPACT!!
・Best Original Soudtrack :Nana Best

■JAPAN EXPOの会場では2日、日本のマンガや音楽、アニメなどの作品から各賞を決める「2009 Japan Expo Awards」が発表された。主な受賞作品は下記の通り。
■ノミネート作品の中からメディア関係者ら8人の審査員が候補作品を決定。一般からのネット投票などで受賞作品を決めた。CDやマンガ本などはフランス企業が日本の権利者とライセンス契約をして発売しているものだ。
■会場ではJAPAN EXPOに出展している「コ・フェスタ」(JAPAN国際コンテンツフェスティバル)の石川知春実行本部長が登壇。コ・フェスタの概要も説明して、日本のコンテンツの魅力をアピールした。
(日経トレンディ、7月3日)


関連エントリー「フランスに根付くオタク文化−子供の発見」
関連エントリー「オタク文化、フランスで大人気」
関連エントリー「フランスのアニメ」





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2009年07月02日

「人のセックスを笑うな」

もうかれこれ1年近く前になるが、久しく会っていなかった友人に偶然会い、久しぶりに話をする。
当たり前か。

「最近何か映画観た」と尋ねれば「人のセックスを笑うな」を強く勧められる。
「60年代のフランス映画、初期のヌーヴェル・ヴァーグの映画みたいだよ」とのこと。
その言葉が長らく頭の片隅に浮かんだままなっていたわけだが、先日ようやくDVDを借りて観てみる。

するとどうだ。
友人の言っていた通り、やっぱり60年代のフランス映画みたいだった。
初期のトリュフォーやゴダールの映画、それに登場人物がまだ饒舌ではなかった頃のエリック・ロメールの映画が想起される演出には、劇場映画2作目の監督の並々ならぬ才能が感じられる。

ゼロ年代の日本の郊外の風景が、そっけなく、しかし極めて正確に映し出される。
驚くような出来事は起こらない。
とはいえ、やはり驚くべき出来事が感じられてしまう。

「人のセックスを笑うな」はそんな映画だと思った。


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4 どうなっちゃうのか、この先が問題だ
5 ユリに激しく嫉妬する
4 あっさりした作品
3 笑った
3 嫌いじゃないです。





キャベツ頭の男

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2009年06月30日

『‘ムッシュ’になった男』

のっけからですが、まずは引用から。

“ムッシュ”になった男―吉田義男パリの1500日「当たり前なんですけど、彼は球を速く投げたほうが速くアウトにできるんじゃないかといってるんです」
「野球もよう知らんくせして、ようそんなこといいよるな」
と吉田はいった。
「すいません。これがフランス人なんです。この国では、自分の意見を言えない者はバカ者だというふうに教育されてますんで、めんどくさいんです。ぼくもこっちにきたばかりの頃は、論理がきちんとしていないとテコでも動かないんで、面食らったもんでした。でも納得すればはやいですから、慣れるまでなんとか辛抱してください」
「ええか、球いうのは人間の走るスピードより何倍も速いんや。トスを速くしなくてもダブルプレーには十分な時間がある。それを、あせってセカンドに強い球を投げたら、タイミングだってとりにくいし、エラーをする確率が高くなるやろ。セカンドも走ってくるんやから。それで柔らかくトスせなあかんのや」
選手は大きくうなずき、笑顔をみせるとすぐにショートの位置に戻っていった。(同書、p60)

このくだりを読んだ瞬間、なんだかとても新鮮な気持ちになりました。ぼくもいちおうは「フランス文化」を学ぶほうの立場にあるので、どちらかというとフランスの文化や流儀はどうなっとるのかとか、そんなことが気になりがちです。ところが、いまWBCの話題でもちきり(?)の日本といえば野球の強豪国。野球は「日本の文化」といってもいいでしょうが、『‘ムッシュ’になった男』はそんな野球伝道師吉田義男のパリ1500日滞在期がドキュメンタリータッチで描かれています。

吉田義男さんがフランスに野球を教えにいったことがあるのは有名ですが、実際はどんな様子だったのかはほとんど伝えられていませんでした。ぼくも吉田さんは阪神の監督を辞めたあと、フランス政府(野球連盟とか)の要請とか、日本野球界による野球普及活動で、フランスに渡っていたのかと思っていましたが、さにあらず。なかば観光のつもりでパリ在住日本人の知人の要請でフランスに渡り、その後、現地の野球関係者と接触するうちにあれよあれよという間にフランスで野球を教えることになり、しかも滞在当初はまとまった給料が出たわけでもなく、ほとんど手弁当状態だったのだとか。まずは、パリのクラブチームのコーチを務めるところからフランスでのキャリアをスタートさせ、その後、順調に実績を残しつつナショナルチームの監督に就任したのだそうです。

ところで、この本はいろんな角度からみることができますね(1990年ころが舞台なので、現在状況は変わってるでしょうが)。フランスの野球事情――フランス国内最強クラブチームの選手で、山なりのボールでしかキャッチボールできないのがいるらしい…――、ヨーロッパの野球事情――先日、WBCでオランダがドミニカを下し、1次ラウンドを突破しましたが、ムッシュ吉田もオランダには散々痛い目にあっていたようです――、冒頭の引用で紹介したようなムッシュ吉田の直面した文化衝突(?)などなど。

ちなみに、ぼくの一番印象に残ったくだりが、

「これがヴァンセンヌの森ですねん」

登場人物のほとんどが関西人なんですが、関西弁とフランスのマッチングはなかなか素敵です…。


“ムッシュ”になった男―吉田義男パリの1500日
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4 フランス球界育ての親





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2009年06月29日

週刊フランス情報 22 - 28 JUIN 後編 「未来の食卓」上映!

ハラキリする日本に警鐘を鳴らすドキュメンタリー「未来の食卓」会見
■南仏の小さな村を通じ、オーガニック食品と有機農業の必要性を訴えるドキュメンタリー「未来の食卓」。監督のジャン=ポール・ジョーが来日し、6月24日、東京・飯田橋の日仏学院にて記者会見を行った。



■映画は、村長と村民の熱心な取り組みで小学校の給食を全てオーガニック化することに成功したフランスのバルジャック村を通じ、食物汚染や環境汚染について考察するドキュメンタリー。
■九州の合鴨農法取材のため来日したジョー監督は、日本について「以前は“黒澤明の国”という印象しかなかったが、自然が美しく気候も温暖で、地球上で最も洗練された国の1つだと思う。合鴨農法は、生物多様性を守るために非常に有効な農法だ」と絶賛する一方で、「産業大国に共通することだけど、日本は地球の大切な遺産を壊し、まさに切腹しようとしている」と、ユニークな表現で日本の現状に警鐘を鳴らした。
■また、ギャル・マーケティングの先駆者で若手実業家の藤田志穂と民主党参議院議員のツルネン・マルテイが映画の応援に駆けつけた。秋田県で「シブヤ米」作りに取り組んでいる藤田は「難しい問題だけど、若い人たちが食について考えるキッカケになればといいと思う」と話し、有機農業推進議員連盟の事務局長を務めるマルテイも「今まで見た多くの有機農業に関する映画の中でも一番感動した。たくさんの人に見てもらいたい」と熱心に作品をPRした。
(6月25日、eiga.com)
★4月に合衆国のファースト・レディ、ミシェル夫人がホワイト・ハウスで有機菜園を始めたことが話題になっていた。今度は4月に菜園を作るのを手伝ってくれたバンクロフト小学校の子供たちをホワイトハウスに招待して、有機野菜を収穫し、それをみんなで試食したという。野菜の試食会は子供たちと健康的な食生活や栄養補給について語る楽しくて面白い方法だとミシェル夫人は考える。
★日本の小学校でも同じことを始めればいいと思うが、日本の食育の優先順位はすごく低いし(愛国心を言うならまず食育だろう)、何より日本の小学校の先生は忙しすぎる。食育はいくら言葉で説明してもだめで(話している本人が説得力のある食生活をしていなかったりするから)、野菜を実際に育て、収穫し、それを自分の手で料理して学ぶことだ。その過程が隠され、教育の対象から除外されているから、資本の論理、農薬や添加物が簡単に入り込んでしまう。食に関してもコンビニ的なものが日常を覆い尽くしている日本は確かにハラキリ状態だ。
★予告編で、フランスの農家の人が「農薬を使っているときは自分で作ったものは食べなかった」と言っている。日本でもJ○を通して出荷するときは一定量の農薬の使用を義務付けられるが、出荷用の米や野菜は作った農家本人は絶対食べないと良く聞く。フランス語でオーガニックは bio (ビオ)という。予告編で、Ça veut dire quoi, bio? と聞かれた子供が、Pas traité. と答えている。
□「未来の食卓」公式サイト http://www.uplink.co.jp/shokutaku/

仏議会がイスラム女性のブルカ禁止を検討、大統領も批判
■パリ(CNN) フランス議会は23日、超党派の委員会を設置し、イスラム教の女性が伝統的に身に着けているブルカの着用を同国内で認めるかどうか検討すると発表した。これに先立ちサルコジ大統領は22日の上下両院合同会議で演説し、ブルカについて「フランスでは歓迎しない」と言明している。
■サルコジ大統領は「ブルカの問題は宗教問題ではない。これは宗教シンボルではなく、従属の象徴であり、さげすみの象徴だ」と断言した。さらに「わが国で女性が塀の中に閉じ込められ、社会生活から切り離され、アイデンティティーを奪われるのは容認できない」と述べ、議会でこの問題についてさらに話し合うよう促した。
(6月23日、CNN.co.jp)

故ミッテラン氏のおいが文化相に、内閣改造で
■フランスのサルコジ大統領は23日、内閣改造を行い、ミッテラン元大統領のおいに当たるテレビ・プロデューサーのフレデリック・ミッテラン氏(61)を文化・通信相に起用した。また、欧州議会議員に転出したダチ法相の後任にアリヨマリ内相、同内相の後任にオルトフー労働・社会関係・家族・連帯相を横滑りさせた。 
(6月24日、時事通信)

石原東京都知事、会見でフランスの少子化対策に言及
2020年の日本人―人口減少時代をどう生きる■先週IOCのミーティングに参加して、日本を離れて、改めて、この国の将来と言いますか、先行きを考えたんですが、いろんな国が台頭したり、衰微したり日本がどういう軌跡をたどっているか、人によって評価も違うんですが、国力っていうのはいろんな意味合いがありますよね。私は人口というものはひとつの大きな要因だと思いますね。
■フランスはですね、かつて文化的な水準は高くても子供がいないということで、ある意味で危機感を持ってですね、私たちの少年時代には、フランスというのは子供がどんどん減っている国だというイメージがあったけれども、今じゃね、全然逆の現象で、日本はご存じのように少子化になった。老人はけっこう元気な人もいるけどね。そういう中で、やっぱり少子化対策について本気で考えにゃいかんなという感じがしみじみしました。地球温暖化対策はもとよりでありますけど、この少子化という日本の国運を左右しかねない問題に本気で取り組まないと、間に合わないんじゃないかという気がします。少子化はその個々人の価値観にかかわりますが、国家という単位で見たときに、非常に影響は大きいと思いますね。今後、日本は経済のパイが縮小し、年金や医療のインフラの維持が困難になって、伝統や文化までが失われていきかねない。
■とりわけ、あの子育て世代で大きな役割を占める団塊ジュニアの出生数が伸びないと、少子化がかなり加速するわけです。団塊ジュニアの世代っていうと、35から38、9までの人たちを言うらしいけど、これはやっぱり東京に圧倒的に多いんですな。今こそがですね、少子化の傾向というものを逆転させるギリギリのチャンスじゃないかといっても過言じゃないと思います。
(6月27日、産経新聞)
★会見の一部を抜粋。以前、石原都知事は「フランス人は数を数えれない」とおっしゃったが、フランスの少子化対策に関しては一目置いているようだ。いまさら気がついたのかって話だが、ギリギリのチャンスであることは確かだ。次の衆議院選の重要な争点のひとつになるだろう。
★今週のニュースで、預貯金や株、投資などの保有金融資産が「ゼロ」という20代は2割弱、25万円未満と合わせると4割に上る、という調査結果が報じられていた。「若者の貧困化」が進行し、毎日の生活もままならず、「預金どころではない」という実態が明らかになった。彼らは次の子育て世代だ。そんな状態で子供を作ろうなんて思うだろうか。若者の貧困問題と少子化対策は表裏一体なのだ。貯金がなくても手厚い子育て支援があればいいが、お金だけでなく地域のネットワーク構築とか、相当のきめ細かい支援が必要になるだろう。
★石原都知事のように、イケイケドンドンでやってきて、まさにJAPAN AS No.1を体現してきた世代から見ると、このような現実は理解しがたいことなのだろう。大国幻想にとらわれて、謙虚に今起こっていることを見つめれられないのだろう。世代間のアンフェアを解消しつつ、サステナブルな日本に作り変える必要があるときに、そういう幻想をひきずった世代は足を引っ張りかねないのだ。都知事にとっては、日本の国運とか日本の伝統文化の方が重要なのだろうが、個人の選択(子供を作るか作らないかは個人の選択の問題であって、国のためではない)がそういうものに結びついていけばそれにこしたことはない。
関連エントリー「フランスの出生率、2.02に上昇」
関連エントリー「2020年の日本人−年金制度はどうなるか」

日本の年金は現役時の34%、OECD加盟国ワースト2
■経済協力開発機構(OECD)は23日、加盟30か国の年金制度に関する報告書を発表した。その中で、日本については、現役時代の所得に対する公的年金の受給額の割合が加盟国の中で2番目に低いと指摘した。
■さらに、65歳を超える高齢化世代の貧困層の割合が22%と、OECDの平均(13.3%)を大きく上回り、高齢者と現役世代との間に大きなギャップがあることが示された。
■発表によると、現役時の所得に占める公的年金の受給額の割合は33.9%と、英国に次いで低かった。OECD諸国の平均は59%だった。
■これに対し厚生労働省は、日本は無職の人も含めた「皆年金制度」のため、一定水準以上の収入がある人々を加入対象とする国と比べて順位が低くなる傾向があると分析している。
(6月24日、読売新聞)

地域通貨「アトム」全国へ 9都道県商店街など、導入前向き
エンデの遺言―「根源からお金を問うこと」■鉄腕アトムゆかりの東京・高田馬場の商店街で生まれた地域通貨「アトム通貨」が、全国で“流通”する兆しだ。「アトム通貨実行委員会」が24日、都内で開いた説明会に、9都道県から商店街や同業者組合などが参加した。大半が「地域活性化のてこにしたい」と導入に前向きだ。
■アトム通貨はマイバッグの持参や、町の清掃など「人や地域、環境にいいこと」をするともらえ、通貨単位は「馬力」。1馬力=1円に換算して、高田馬場と早稲田地区の9つの商店街約170店舗で使える。
■手塚治虫さんの漫画「鉄腕アトム」では、アトムが誕生した「科学省」の所在地が高田馬場とあることから、早稲田大、手塚プロダクションなども参加して実行委員会をつくり、2004年から運営している。
■今年5月には埼玉県川口市の商店街が導入。各地から問い合わせがあるため、説明会を開くことになった。参加した札幌市と熊本市の商店街関係者は「共通の通貨で、他地域との連携もできる」などと発言。一部団体は、早ければ8月にも導入に踏み切りたいという。
地域通貨って何?

サッカー・松井大輔がグルノーブル移籍
■フランス1部リーグ、グルノーブルに移籍が決まり、ユニホーム姿を披露する松井大輔。今季サンテティエンヌに移籍したが、出場機会に恵まれず、移籍を検討していた(26日午後、東京都内)
(6月26日、時事通信)
中村俊輔がセルティックに残した足跡 、背番号25が輝いた4年間の日々
nakamura beautiful freekick(celtic vs man utd)





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2009年06月27日

週刊フランス情報 22 - 28 JUIN 前編 パリで Japan Expo 2009 開催

巫女・神主・雅楽楽師によるプログレッシブ雅楽バンド明日香、パリへ
天地夢想(てんちむそう)■今も神社やお祭などで奉職中である、現職の巫女・神主・雅楽楽師たちによるプログレッシブ雅楽バンド明日香。7月2日〜5日にフランス・パリで開催されるヨーロッパ最大の日本コンベンション<Japan Expo 2009>で、明日香がコンサート・デビューを飾る。
■雅楽楽師としても、年間100本以上の古典雅楽の演奏を行なう明日香は、メンバー全員が音楽大学卒であり、JAZZ/POPS/クラシックを専攻した西洋音楽のスペシャリストだ。その一方で、メンバーの内2人は代々続く由緒正しい祭典雅楽楽師の家系でもある。まさしく、日本音楽と西洋音楽のバイリンガル集団なのだ。
■そんな彼らの楽曲は、既にiTunesでも世界20ヵ国で配信され、ライヴ活動も<LOHAS CLASSIC CONCERT 2008>にて坂本龍一との共演を果たし、海外イベント、ライヴハウスでの演奏経験も数多く積み重ねてきた。そんな中において、数千人規模のホールでの単独ステージは今回の<Japan Expo 2009>が初の経験となるもの。既に話題のAKB48や、PUFFYといったアーティストも共演するメイン・イベントとなるものだが、実はあわせて、本公演に先立ち経済産業省ブースでのミニ・ライヴも予定されているという。
■そこで明日香は、大阪から神社を分社し、ミニ・テーマパーク<神社と縁日>を展開する計画を立てている。大阪の堀上愛宕神社から正式に分社し、移動型の御社と鳥居も日本から搬送する本格的な神社ブースだ。古来から日本人の心のよりどころでもあり、近年では若い女性を中心にブームの兆しも見せる神社。そして、そこに日本人なら誰もがワクワクしたことのある縁日をも再現し、<ミニ神社テーマパーク>を展開。お守り、おみくじ、絵馬、水ヨーヨーやクジ引きといった、日本の縁日の楽しさをヨーロッパの人々へ味わってもらおうという、日本文化の体感イベントになるという。
■「アニメ」「オタク」だけではない、深淵で身近な日本文化への訴求を志し、明日香が渡欧する。神社の祭事や村のお祝事などで演奏してきたのが「祭典雅楽師」であり、明日香の演奏する雅楽には、何百年にも渡り日本人を踊らせ、楽しませてきた祭典雅楽のもつ“喜びの雅楽”がそこにある。彼らにしか生み出せない、斬新な音とリズムが世界を狂騒の世界に誘うことだろう。
(6月25日、BARKS)
★「明日香 from 天地雅楽」とあるように、明日香は天地雅楽の一部のメンバーによるプロジェクト。坂本龍一との共演ではYMOの「東風」をやってますね。
東風 (Tong Poo)‐天地雅楽+坂本龍一
春乃大陸(Continent Of Spring)‐天地雅楽

トライセラトップス、アニメになってパリへ
MADE IN LOVE(初回限定盤)(DVD付)■トライセラトップスの最新アルバム『MADE IN LOVE』から生み出されたアニメキャラクターTHE LOOONIES(ルーニーズ)が、7月2日〜5日にフランス・パリで行なわれる<Japan Expo 2009>に参加することになった。ご存知、<Japan Expo 2009>は日本のマンガ/アニメ/音楽/モードを紹介する世界最大級のポップ・カルチャー・フェスティバル。10年目を迎える2009年はライヴ・ゲストにAKB48やPuffy、漫画界からは矢沢あい、CLAMPが参加。来場者数はおよそ10万人が予定されている。
■アニメTHE LOOONIESはトライセラトップスの「FUTURE FOLDER」「LOONY'S ANTHEM」「MADE IN LOVE」のビデオクリップに登場するキャラクターだ。もちろんメンバーがモチーフになっているものだが、THE LOOONIESの世界観とそのキャラクターは、音楽好きのみならずアニメ界にも話題を振りまき、ついにはTHE LOOONIESを主人公にした小説まで誕生、2009年2月からはオンガク小説「THE LOOONIES' ADVENTURE」のウェブ連載がスタート、開始と同時に冒険小説ランキング1位になっている状況だ。
■ヨーロッパやアメリカからの問い合わせも多く、THE LOOONIESの人気は海を渡り3月からは小説「THE LOOONIES' ADVENTURE」英語版がマイスペースで公開、海外での認知度も上昇しているところだ。
■<Japan Expo 2009>では、トライセラトップスのCDをはじめ、東京コレクションブランドLESSTHAN*とTHE LOOONIESのコラボによるパリ限定Tシャツの発売も行なわれるようで、トライセラトップス、THE LOOONIESともどもヨーロッパでの人気に加速が付くことだろう。
(6月27日、BARKS)
THE LOOONIES‐MADE IN LOVE(PV)

マイケル急死 ノートルダム大寺院前にファン集合
■世界的ポップ・ミュージックの米歌手、マイケル・ジャクソン死去の訃報(ふほう)が伝わった26日、フランスではサルコジ大統領が哀悼の意を表したほか、高級紙ルモンドが1面トップで報じた。パリではノートルダム大寺院前などで市民がヒット曲を歌ったりダンスをする光景がみられ、人気の高さと衝撃の大きさがうかがえた。
■大統領は訪問先の海外県グアドループで記者団の質問に答え、「世界的な規模でミュージックとダンスに多くの感動をもたらしたことに敬意を表す」と述べた。そのうえで55歳の大統領は、「初めて彼のダンスを見たときの感激を覚えている」と述べ、同世代であることを強調した。
■ルモンドは「世界的イコンの死」の大見出しのほか、小見出しで「ポップ・ミュージックの王は51歳になる直前だった」と述べ、その早すぎる死を悼んだ。また、「人気、売り上げ、スキャンダル、すべてが記録的」とも述べ、その規格外れの天才ぶりも強調した。
■フランスに訃報が伝わったのは同日未明。朝刊の締め切り後だったので新聞は夕刊紙のルモンドの独占報道の形になったがテレビ・ラジオは特番を組んで「ジャクソン5」の少年時代の舞台姿や最後の会見となった3月のロンドン公演を告げる姿などを伝えた。
(6月27日、産経新聞)
★ノートルダム・ド・パリに集結する若者たちの様子が動画ニュースに(↓)。
Les fans français rassemblés pour Micheal Jackson(TF1,27 juin)

パリの街を掃除する日本人にフランス人の反応は?
■「きれいな街は、人の心もきれいにする」をコンセプトに、日本各地及びスリランカとパリにチーム拠点を置き、街の清掃活動を行う原宿表参道発信の非営利組織グリーンバード。先月30日に同組織のパリチームが行ったエッフェル塔周辺の掃除活動が、フランスのテレビ局TF1のサイト上で紹介されたところ、様々なコメントが寄せられた。
■「掃除をしてくれた彼らに感謝し、その姿勢を見習いたい」「活動に参加したいがどうしたらいいのか」など活動に好意的なコメントをはじめ、「外の通りも自宅にいるのと同様の気持ちでいれば、街もきれいになるはず」といった個人の考え方に対する意見や「シャンゼリゼにゴミ箱をより多く設置して世界で一番清潔な通りに」といった行政に対する意見がみられた。
■その一方で、日本在住のフランス人は「ゴミ箱が少ないから街が汚いというのは言い訳に過ぎない。日本の街はゴミ箱が少ないが、汚いだろうか?」と、フランス人の行政に依存しがちな傾向に疑問を呈した。また、「私自身は、グリーンバードの活動に敬意を表するものの、パリに住む人達は、清掃は行政が中心に行うので、あまり意味がない活動だと思いそうだ」と、タバコの吸殻の投げ捨てや散歩中の飼い犬の排泄物を放置したままにすることが多い、パリ市民の清掃への無関心さを指摘した。
(6月23日、サーチナ)
★フランス人の多くは街の清掃はある一部の人たちに割り当てられる仕事だと考えているのだろう。ボランティアで清掃をするとその人たちの仕事が奪われてしまうとも。失業率を下げるために清掃の仕事を一時的に増やすという話もよく耳にする。そういう意味でフランスでは街の清掃は行政の問題なのだ。しかし、そういう分業は階級社会的な発想が根底にある。みんなが清掃のボランティアにいそしめる社会の方がいいに決まっている。

超ハイテク!電気を使わない冷蔵庫とは?
■3年前にエアコンが壊れてから、自宅で冷暖房を使っていない。もともとテレビはあんまり観ないし、汗をかくと疲れるので入浴はシャワーだけで済ませている。そういえばクルマの免許も持ってない。期せずして普段の生活であまりガスや電気を使っていない(=過剰なCO2を出さない)エコなボク。
■加えて、前回出会ったソーラークッカーなら調理に使う燃料も不要になっちゃう。この勢いでもっと光熱費を削減していけば、とことんCO2とは無縁なエコライフが実現可能じゃね? すなわち、イケイケのエコボーイとしてブレイク寸前の位置まできているはずのオレだ!…おし、今回もヤル気が出てきたよ!
■というわけで6月3日。那須高原にある「非電化工房」を訪ねることに。なんでも、そこは発明家の藤村靖之さんの自宅兼アトリエで、電気を使わない冷蔵庫や掃除機といった、知られざるエコ・アイテムがたくさん生み出されているというのだ。でも、ホントにそんなこと可能なの!?(続きはタイトルをクリック)
(6月24日、R25)

キッズ・ボッサ・ピークアブー(今週の1枚)
★先日、息子の保育園時代の担任の先生にばったり会い、そのときに「キッズ・ボッサ KIDS BOSSA」を教えていただいた。かわいい子供の歌声による童謡、映画音楽、ポップスのボサノヴァ・カヴァー集。バックの演奏にはブラジルのボサノヴァの精鋭を迎えている。シリーズとしていくつか出ているようだが、この「PEAK-A-BOO」がベスト。「ABCの歌」や「森のくまさん」などの子供の歌に加え、「大きな古時計」やビートルズの「オブラディ・オブラダ」も収録。おしゃれパパママ中心に売れているようだ。
★main blog では夏に向けてボサノヴァを紹介しています。
関連エントリー「COOL BOSSA IN MY-POD」

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5 子供の音楽鑑賞に
5 かわいい音楽
5 可愛いだけじゃない!!
4 声がキュート






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2009年06月24日

youtubeでギターレッスン

以前、キャベツ頭さんがギターとギター教本を買って、ギターの練習を始めたら、いきなり弦が切れて、その先に進めなくなったと書いていたが、ギターの弦は相変わらず切れたままなのだろうか。

Led Zeppelin IV Presence

小学1年生の息子がなぜかツェッペリンにはまり、「天国への階段」をギターで弾いてみたいと言い出したので、親バカにもいそいそと楽器店に行って、4分の3サイズのギターを買ってやったのだけど、弦を指でハジいてみたり、ギターの絵を描いてみたりと、さずがに戯れているのが精一杯って感じなので、ギターを教える前に、こちらが思い出さなくてはと専ら私が練習している始末。思えば、ギターに触るのは15年ぶり。震災で愛用のストラトキャスター(安物)を無くしたのだった。

何となく指の感覚は覚えているので、いまさら教本を買うこともないしなと思っていたら、youtubeに懇切丁寧なギターレッスンが山のようにアップされているではないか。フレットの位置と手の形を見せてもらえば、思い出すのも早い。タブ譜を集めたサイトもあり、弾きたい曲を一発で検索できる。耳コピーしたり、不親切な楽譜と格闘していた頃とはえらい違いだ。

少年が弾く「天国への階段」

指の感覚とともに、昔の青臭い思い出もよみがえってきて、思わずギターを弾きながらピンク・フロイドの「Wish You Were Here」を歌ったりなんかして。フロイドの歌詞って今の歳になって聴き直すといっそう味わい深く、若いときとは違った感慨がある。この歌詞なんて齢を重ねないと実感がわかないだろう。

How I wish, how I wish you were here
We're just two lost souls swimming in a fish bowl, year after year
Running over the same old ground
What have you found?
The same old fears
Wish you were here

Steve Howe(Yes)-Clap-Guitar Lesson
PinkFloyd-Wish You Were Here-Guitar Lesson

Wish You Were Here Rubber Soul

ツェッペリンにしても、ギターの凄さを再認識。ジミー・ペイジほど多彩で切れ味鋭いコードを奏でるギタリストはいない。これを先に聴いたものだから、ビートルズがあまりにも甘ったるく聞こえてしまった。載せたかった Achilles Last Stand が削除されてしまったので、叙情的な初期の名曲、Baby, I'm gonna leave you でギターレッスン。

Led Zeppelin-Baby, I'm gonna leave you-Guitar

ギターを弾いてみたくなるフランス語の歌がなかなか思いつかない。ミッシェル・ポルナレフの「ノンノン人形」?実はこの曲のギターはツェッペリンのジミー・ペイジが弾いているのだが、これもちゃんとアップしているフランス人がいる。

M. Polnareff-La poupee qui fait non-Guitar

もうひとつはビートルズの「ミッシェル」。これはビートルズの公式発表曲の中でフランス語が使われている唯一の曲。ついでに言うと、この曲が収録されているアルバム「Rubber Soul」には小説の映画化が話題の「ノルウェイの森」も入っている。

Michelle, ma belle
These are words that go together well
My Michelle

Michelle, ma belle
Sont les mots qui vont très bien ensemble
Très bien ensemble

歌詞は、Michelle と ma belle の音の組み合わせがいいっていう他愛のない内容。vont(原形は aller)には「調和する」という意味がある。さあ、みんなで Let's try!

The Beatles-Michelle-Guitar Lesson





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2009年06月23日

『ノートルダム・ド・パリ』の予言

ノートル=ダム・ド・パリ (ヴィクトル・ユゴー文学館)「レ・ミゼラブル」で有名なヴィクトル・ユゴーに「ノートルダム・ド・パリ」(Notre-Dame de Paris)という作品がある。「ノートルダムのせむし男」(The Hunchback of Notre Dame)というタイトルでも知られ、ディズニー映画「ノートルダムの鐘」の原作でもある。

しかし、今回話題にするのは、美しいジプシー娘、エスメラルダ(Esmeralda)でもなければ、醜い鐘つき男、カジモド(Quasimodo)でもない。エスメラルダに一目ぼれし、カジモドを利用して、彼女をものにしようとするフロロ副司教(Frollo)が口にする謎めいた言葉である。フロロはテーブルの上に開いたままになっている書物を右手で指し、左手でパリのど真ん中に鎮座するカテドラルを指差し、こう言う ― Hélas!, ceci tuera cela. (ああ、これがあれを滅ばすだろう)

ユゴーはメインのストーリーを語るだけでなく、その合間に様々な知識や思想を披露しているが、ユゴーが副司教に言わせていることは、印刷と文字の普及が教会の権威を失墜させるだろうということだ。聖人の彫像が飾られ、ステンドグラスで彩られた中世のカテドラルはキリスト教の権威と中世的な意味での知識の集大成を象徴していた。もちろん、印刷術が発明されたからといって、人々は紙とペンで書くことをやめなかったし、カテドラルで祈ることをやめたわけでもなかった。しかし、印刷は手書きにとって代わった。書物の形態の中で印刷された書籍が最も評価されるようになり、それが中世的な組織と表現を駆逐したのである。

「人間の思考は形式を変えながら、表現の方法を変えるだろう。それぞれの世代の主流となる考え方は、もはや同じ素材に同じ方法で書かれることはないだろう。石に刻まれた書物は、あれほどしっかりして長持ちするものであっても、紙でできた書物にとって代わられるだろう。そうした書物はさらにしっかりして長持ちする。そういう予感がするのだ。この関係のもとで副司教の曖昧な表現はふたつめの意味を持つ。それはひとつの技術が別の技術にとって代わることを意味する。つまり、印刷技術が建築を滅ぼすということだ(=L'imprimerie tuera l'architecture.)」(ヴィクトル・ユゴー『ノートルダム・ド・パリ』)

ノートルダムの鐘 [DVD]ユゴーが生きていた19世紀は印刷技術が資本主義と結びつき、隆盛を極めた時代だった。書籍、新聞、雑誌という媒体の発達が、情報の大量生産と大量散布を可能にしていた。文学はまさにこの流れに乗り、多くの人々の支持を集めていた。印刷技術は印刷されたテキストを神聖不可侵の人工物に祭り上げ、作品と著者をその時代のモニュメントとみなすように仕向けた。まさにユゴーは文学史に燦然と輝くビッグネームであるが、Ceci tuera cela はユゴーの勝利宣言だったのかもしれない。著者はモニュメンタルな姿を獲得する一方で(著者=author,auteurの語源は、権威=authority, autoritéである)、著者と読者のあいだは引き裂かれ、隔てられ、読み手は著者の崇拝者にすぎなくなった。

教育に目を向けてみると、19世紀以来、「文学はかくあるべし」と教えるのが人文教育で、その目標は同じテクストの読書経験をさせることだった。それは文学的な遺産を共有することで文化的な統一がされるというブルジョワジーの理想が根底にあるが、つまり、印刷技術がもたらしたのは、特権的な人間が書いたテキストを多くの人々に「刷り込む」というモデルだ。つまり、近代という営みそのものということになる。このモデルでは、読者(大衆や消費者と言い換えることもできる)は受動的で、従属的な存在に過ぎず、常に過小評価されるが、コンピュータ・テクノロジーによって脚光を浴び、顕在化するのはまさしく彼らなのである。

文学の古典(それはすべて西洋のものだ)を読むべきとか、それが教養だという考え方(=イデオロギー)は、ポスト印刷文化の時代において相対化される運命にあるだろう。中世のカテドラルは「キリスト教の権威と中世的な意味での知識の集大成」の象徴だったわけだが、今度ターゲットになるのは印刷技術とそれがもたらした価値体系である。

デヴィッド・ボルターは「ライティング・スペース」の中でフロロ副司教にならって「コンピュータのキーボードから目を上げ、書棚に並ぶ本を見上げるとき、これはあれを滅ぼすのだろうか、と考えないわけにいかない」と述べている。具体的に言い換えてみると、La Toile tuera le livre. (ウェブは本を滅ぼすだろう) である。古代のパピルス・ロール、中世の写本、印刷書籍に続いて私たちが手にしている第4のライティング・テクノロジー、それがハイパーテキストだ。




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2009年06月22日

週刊フランス情報 15 - 22 JUIN 新作DVD「画家と庭師とカンパーニュ」

新作DVD「画家と庭師とカンパーニュ」(6月3日発売)
★ネオリベのイデオロギーに振り回され、生き残りをかけた熾烈な競争に駆り立てられる毎日。人を蹴落とし、蹴落とされ、人間関係は分断され、ますます孤独に陥る。今の時代に必要なのはこの映画のような時間と生き方を取り戻すことなのだろう。そして人生を豊かにするのは何よりも時間をかけた対話と深い共感なのだ(原題は「私の庭師との対話 Dialogue Avec Mon Jardinier 」)。ダニエル・オートゥイユもいいが、庭師のオジサンもいい味出してます。




画家と庭師とカンパーニュ [DVD]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2009-06-03)
売り上げランキング: 2090
おすすめ度の平均: 3.5
4 素敵な同級生!!
3 女好きの画家と家族思いの庭師


W・アレン監督、仏大統領夫人に映画出演のラブコール
■米監督のウディ・アレン氏は18日、RTLラジオで、自分の作品にサルコジ仏大統領夫人のカーラ・ブルーニさんを起用したいと語った。アレン監督は「彼女はカリスマもあるし、演技の経験もある。起用の仕方はいろいろ考えられるが、彼女のためのストーリーはまだできていない」とコメント。さらに「興味があるか、必ず連絡を取って聞くつもりだ」と話した。
■カーラさんは、スーパーモデルから歌手に転身し、昨年サルコジ大統領と結婚。モデル時代には、ロバート・アルトマン監督の1994年の映画「プレタポルテ」に少しだけ出演している。RTLラジオによると、最新作「Whatever Works(原題)」が来月フランスで封切られるアレン監督は、来年パリで映画の撮影を行う予定だという。 
(6月19日、ロイター)

リュック・ベッソンがパリ郊外にメガスタジオを建設 
■リュック・ベッソンが、パリ郊外に巨大撮影スタジオを建設する計画があることを明らかにした。ベッソンのヨーロッパコープと、「ハンニバル・ライジング」「ファム・ファタール」のプロデューサーとして知られるタラク・ベン・アマールのクインタ・コミュニケーションズが共同出資するもので、総工費4200万ドル(約40億円)。フランス初の現代的な設備を備えたメガスタジオとなる。
■大小あわせて9つの防音スタジオから構成される通称「パリ・スタジオ」は、パリ郊外北部の町サンドニの発電所跡地に建設中の「ラ・シテ・デュ・シネマ(映画都市、の意)」の一角をなすもの。同地区にはほかに最新のポストプロダクション施設、国立映画学校、劇場、各種映画会社のオフィスなどが入居予定。
■ベッソンが今回の計画を思いついたのは、「フィフス・エレメント」(97)の撮影時だったという。フランス国内に同様の施設がないため、ロンドンのパインウッド・スタジオを使用するしかなかったことが引き金となり、自らその建設を思い立った。パインウッドや、ベルリンのバベルスベルク・スタジオを上回る規模の施設を作って積極的にハリウッド映画を誘致していきたい意向で、フランス映画界からも喜びの声をもって迎えられている。今年12月に着工、2012年の完成を目指すとのこと。
■なお、ベッソンが製作総指揮にあたったジェイソン・ステイサム主演の人気アクションシリーズ最新作「トランスポーター3/アンリミテッド」は、8月15日より日本公開。
(6月18日、eiga.com)

【動画】第48回パリ国際航空ショー
■パリ(Paris)郊外のルブルジェ(Le Bourget)で開催中の第48回パリ国際航空ショー(Paris International Air Show)では、「軽量化」「低燃費」「低公害」などがキャッチフレーズとなっており、各社とも競って環境に配慮した新型機や技術をアピールしている。しかし、世界的な不況の影響で、開幕から4日たった18日現在、大型の受注は片手で数えるほどにとどまっている。航空ショーは19日から一般公開が始まる。
(6月18日、AFP)
■6日目の20日、フランス空軍のアクロバットチーム、パトルイユ・ド・フランス(Patrouille de France)の展示飛行などが行われた。ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領も会場を訪れた。写真は、アクロバットを披露するパトルイユ・ド・フランス(2009年6月20日撮影)。

「世界はイランに注目している」、オバマ大統領が発言 ハメネイ師発言受け
■バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は19日、CBSニュース(CBS News)とのインタビューで、大統領選後の混乱が続くイラン情勢について「世界は(イランの行動に)注目している。米国は平和的に正義を追求する人々と共にある」と述べた。
■オバマ大統領は、「平和的な手段を通じて自らの声を届けようとしている人々をイランがどのように扱うのか、それによってイランがどういう国なのか、あるいはどういう国でないのか、明確なシグナルが国際社会に送られることになる。われわれは平和的な解決を模索する人びとと共にあり、そのような人々の声は聞き届けられるべきだ」と述べた。
■長年米国と対立してきたイランの指導層の一部に、改革派は米国の意を受けて抗議行動を行っているとの見方があることについてオバマ大統領は、「そのような考えは昔から折に触れて出てくるが、そんなことはない」と述べてこれを否定した。 この数時間前にイランの最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師は改革派の支持者に抗議行動の中止を求める発言を行っていた。オバマ大統領は、抗議行動を行っている改革派に「ニュアンスのある」メッセージを送ったとみられている。
■複数の米政府高官は、米政府はイラン大統領選後の混乱に引きずり込まれないよう大変な努力をしていると語った。そのうちの1人は匿名を条件に「米国が干渉しているように見えるほど、悪影響が大きくなる」と話した。
■米下院は19日、大統領選挙の結果に抗議するデモ隊を取り締まるイラン当局による暴力を非難し、自由と人権を求めるイラン市民を支援する決議を賛成405反対1で採択した。上院でも同日、同様の決議が発声投票で採択された。
■これについて下院外交委員会(House Committee on Foreign Affairs)のハワード・バーマン(Howard Berman)委員長(民主党)は「この決議を採択したのは、イラン大統領選で誰が当選したかという判断を下すためではない。世界共通の重要な原則が攻撃にさらされているのを黙ってみているわけにはいかないということを確認するためだ」」と述べている。
(6月20日、AFP)
【動画】ユーチューブに市民が投稿したイラン国内の映像

フランクフルト・稲本、フランス1部レンヌへ移籍
■ドイツ1部リーグ(ブンデスリーガ)のフランクフルトに所属しているMF稲本潤一(29)が20日、フランス1部リーグ(リーグ・アン)のレンヌへ移籍したことを、レンヌの公式ページで発表した。契約は2年契約。
■稲本は自身の公式ページでも移籍を発表しており「フランスのレンヌとサインしました!詳しくはまたここ(HP)で報告します!!」とコメントしている。レンヌの公式HPでもトップ記事として「歓迎」と日本語で掲載されている。
■稲本は今季フランクフルトで19試合に出場、得点はなく1アシストに終わっていた。シーズン終了後フランクフルトのフンケル監督が退団した際にクラブ関係者が稲本にも「契約は延長されない」と伝えていた。
■稲本は01年にアーセナル(イングランド)への移籍を皮切りにフルハム(イングランド)、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(イングランド)、ガラタサライ(トルコ)、アイントラハト・フランクフルトと渡り歩きレンヌで海外6チーム目の所属となる。
■移籍先のレンヌはG大阪時代に監督を務めていたフレデリック・アントネッティ氏が指揮を執っている。稲本は「ガンバ時代に2シーズン一緒に戦い、もう一度一緒のチームでプレーしたかった」とコメントした。今季の成績は15勝7敗16分の勝ち点61で7位だった。
(6月20日、サンケイスポーツ)

磐田FW李根鎬が仏パリ・サンジェルマンに移籍
■19日、J1磐田は韓国代表FWで今年4月に加入した李根鎬(24)=イ・グノ=がフランス1部リーグのパリ・サンジェルマンに移籍することが内定したと発表した。李根鎬は、開幕から第5節まで2分け3敗で最下位だった磐田に第6節の清水戦で加わると、いきなり2得点のデビュー。抜群のスピードと決定力で8戦6得点の大暴れ。チームをよみがえらせた。
■李根鎬は欧州移籍がかなわず、韓国Kリーグから日本へ。磐田にとっては紛れもなくチームの救世主であったが、加入から約2カ月で移籍となった。
(6月19日、サンケイスポーツ)





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2009年06月20日

サンローランの美術コレクション

yves-1-2.jpgイヴ・サンローランと彼の長年のパートナー、ピエール・ベルジュの美術コレクションのオークションは世界中の関心を集めました。3日間で700点を超える品が出品され、総売り上げは約430億円。動いたおカネの大きさはもちろんのこと、競売にかけられた品々が、美術の教科書に出てくるようなミュージアム・ピースばかりだったことも話題になりました。

個人コレクターが、これだけの見事な美術品を数多く所有できたのは希有なこと。いくつかの条件が、幸運にも重なった結果と言えます。まず、潤沢な資金。世界中で売れに売れた服・化粧品・香水がもたらすマネーは、好きな物をためらう事なく購入する自由を二人に与えました。次にタイミング。ごく若いうちに成功を収めたサンローランは、投資マネーとも無縁な牧歌的な時期である60年代末からコレクションを始めることができました。芸術家の家族や親しい人々が所有する作品が、望めば手に入れられる状況にあったのです。そして、二人の美への純粋な愛情と強い意志。サンローランとベルジュは、美術史はもちろん芸術家の人生と作品について徹底的に学んだ上で、これぞという品を手にいれてゆきました。モットーは「芸術家の創作歴で最も重要な時期に製作された作品で、作者以外の一切の手が加えれておらず、ちゃんとした証明書がついていること。」惚れ込んだ作品であれば、即購入。どんな値段でもベルジュは受け入れ、サンローランは値段すら尋ねなかったといいます。

かくして、ベル・エポックのファッションデザイナーでサラ・ベルナールのごひいきであったジャック・ドゥーセ所有のアールデコ・コレクションを皮切りに、二人は次々と美術品を手に入れてゆきました。ジェリコやゴヤ、アングルといったヨーロッパの古典絵画、セザンヌにピカソ、マティスにモンドリアンなどの近現代の絵画、彫像、はては家具、工芸品にいたるまで、幅広いジャンルの古今東西の品々が収集されました。セレクションには二人の美へのこだわりが反映されています。例えば、シュールレアリストの手による作品は一点もありません。名誉とも所有欲とは一線を画す深い思い入れ、別居後も二人を結びつけ続けた美しい物への愛が、ひとつひとつの品に込められているのです。

ysl02.jpgモンドリアン・ルック等デザインのインスピレーションの源ともなった大事な「資産」は、サンローランとベルジュの生活の一部でもありました。手に入れた美しい物を身近に置き、いかに愛でるかにもこだわったのです。手本になったのは、このブログでも紹介した、マリー=ロール・ド・ノアイユ。マダム・ビザールと呼ばれた公爵夫人のサロンは、父祖の代から受け継いだヨーロッパの古典美術品と、夫人好みの現代美術の作品がモダンで簡素な室内に一緒くたして飾り付けられ、新旧の美が「悪趣味」と「絶妙なセンスの良さ」の間でせめぎあう独特の空間として知られていました。ノアイユ夫人の流儀に従って、二人は住まいをコレクションで埋めていったのです。もくろみは見事成功し、曰く言い難い夢のような空間が生まれました。

パリにある2つの住まいを埋め尽くし(かける場所がなく、ドガのパステル画はビデとトイレの間の壁に飾られたとか)、二人の日々を見守ってきた美術コレクション。思い出が詰まった、愛着ある品々の大半をベルジュは売りに出しました。「イヴが生きていれば、決して同意しなかったろうね。」パクスしたパートナーとして、有能なビジネスマンとして、イヴを支えてきたベルジュは、ヴァニティー・フェア誌のインタビューで語っています。「イヴが亡くなった今、コレクションも意味を失った。全ては終わったんだ。自分の葬式に参列することは誰にもできないけれど、愛した物の葬式は出してやることができる。」

売り上げは、イヴの仕事を後世に伝えるべく設立された財団と、エイズ研究のために設立された財団の資金にあてられます。ウォーホルが手がけたイヴと愛犬ムジークのシルクスクリーンのポートレート、そしてグラフィックデザイナー、カッサンドルがデザインしたかの有名なサンローランのロゴマークの原型イラストは、売らずにベルジュの手元に置いておくそうです。

業界人の間で伝説となっていたサンローランのパリの住まいの映像は、ここで見る事ができます





GOYAAKOD

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2009年06月18日

ミシュラン・ガイド VS 食べログ

Michelin Guide 2009 France (Michelin Red Guide: France)「ミシュランガイド」は、今年で100冊目となる。発売の際にはパリで豪華な記念式典が開催された。ミシュランガイド100号の出版記念式典は、オルセー美術館で行われ、三つ星シェフらが招かれた。今回、新たにサルコジ大統領のお気に入りの店が三つ星を獲得したことで、パリの三つ星店は計10軒となり、東京を逆転。また、日本人シェフでは、新たに伊地知雅さんが経営するフランス南東部の店が一つ星を獲得している。ミシュラン・ガイドは、日本でも東京に次ぐ第二の都市(大阪と京都)の新たなグルメガイドを作成中で、今秋に発売する予定と報じられている。

フランスでミシュラン離れの動きが出ていることを以前紹介したことがある。その先頭に立って公然とミシュラン批判を繰り広げているのがジョエル・ロブションだ。「わたしはミシュランのアンケートに答えない。載せてもらおうとは思わない。判定基準があまりに時代遅れで、新しさを求めるレストランは評価してもらえない」と主張している。ロブションは前菜、メイン、デザートという伝統的なスタイルにとらわれない、カジュアルなカウンターのレストラン「ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション」を2003年にパリと六本木ヒルズに開いた。こういうレストランはミシュランに評価されないと言っていたが、それでも「ミシュラン・ガイド東京」では星を2つ獲得した。

一握りの特権者が価値を決め、「これに従え」とばかりに上から下へと情報を流す。下々の大多数の人間はそれを正しい価値として信じる。この啓蒙的な刷り込みを権威システムと呼ぶとすれば、新聞、雑誌、テレビなど、近年凋落が著しいと言われるメディアはすべてこのシステムの上に乗っていて、これらは集合知という新しい情報様式にその基盤を揺るがされている。

グルメの「権威システム」の最たるものが「ミシュラン・ガイド」とすれば、グルメと集合知の結びつきとして、グルメ口コミサイト「食べログ http://tabelog.com/ 」がある。カカクコムが運営する「食べログ」は、月間利用者が500万人、口コミ数が33万件に及ぶ。料理や店内の写真を口コミと一緒にサイトにアップロードでき、レビュアー(評価者)は自分自身のデータベースとしても利用できる。ユーザー用のページは本人以外の利用者も見ることができる。それによってユーザーは自分の好みにあったレビュアーを見つけ出し、そのレビュアーの舌を信用するようになる。

料理に対する嗜好は個人的なものなので、マスメディアや権威のある人間の評価よりも自分と共通する好みを持った人間の評価の方がはるかに信頼できるというわけだ。それは自分にとっての有用性や意味を求め、自分にとって必要な情報源、情報網、情報共有圏を構築していく方向性である。これはそういう情報のあり方を媒介にした人間関係とアイデンティティーのモデルでもある。

「ミシュラン・ガイド東京」と食べログでの評価を比較してみると、その結果は著しく異なっている。食べログの「東京」「フレンチレストラン」というジャンルのランキングでは、上位20位にミシュランの三ツ星のレストランは1軒しか入っていなかった。食べログでは自分の舌と似ているレビュアーが見つかれば、そのレビュアーの評価はミシュランよりも価値があることになる。ミシュランの調査委員はプロであり、組織的なレビュー(最終的には合議で判定するようだ)を行うが、それが自分の好みに合わなければミシュランの格付けはあまり意味がない。

確かに絶対的な「美味しさ」は存在するのかもしれないが、私たちは、友だちと、恋人と、家族と、多様な関係性の中で食事をする。それに応じたレストランの使い方や、かけたい費用のレベルも様々なのだ。それぞれのレベルにおいてコストパフォーマンス(フランス語ではカリテ・プリ qualité prix)を追求したり、ちょっと贅沢もしたりする。それに対してミシュランの尺度はあまりに一元的だ。もっともミシュランはすでにそのような使いこなしの一部になっているのだと思うが。

しかし、食べ歩きは所詮バブルの産物という気がしないでもない。「食べログ」にもそういう匂いを感じてしまうが、食をめぐる情報共有圏に、自分で(みんなで)料理をするとか、自分で野菜を作るとか、そういう日常的な実践のサイクルを織り交ぜていくと、単なる消費主義の枠を越えた、より豊かな情報共有圏を作れるだろう。WEB3.0はそういう既成の枠組みを崩していくことにこそ威力を発揮するのだ。

□情報共有圏(=インフォコモンズ)という概念と、食べログに関しては、佐々木俊尚著「インフォコモンズ」を参照。


Michelin Guide 2009 France (Michelin Red Guide: France)
Michelin Guide 2009 France
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